ネットスイートとガイアは2009年12月3日、SaaS型会計ソリューションに関する協業を発表した。協業により、ガイアのIFRS(国際会計基準)対応決算支援システム「J-GAIA Virtual Single Company」と、ネットスイートのSaaS型ERP「NetSuite」を連携させ、シームレスな連結決算が可能な「IFRS対応グローバル・リアルタイム連結SaaS」ソリューションとして提供する。
同ソリューションは、「グループ横断の会計情報・経営管理情報の収集、統合機能」と「経営分析のための、キューブの自動生成によるデータベース構築機能」を可能とするもので、国内外グループ企業の連結決算の効率化と、リアルタイムでのキャッシュフロー経営、および内部統制レベルの向上を支援する。
発表による同ソリューションの特徴は以下のとおり。
1.ワールドワイドの実質的会計統一(バーチャル シングル カンパニー)により、グループ連結の効率化、シームレス化を支援する
- 全世界で即時開始でき、既存の会計システム、ERPをそのまま運用しながら、実質的(バーチャル)な会計統一が可能(各子会社は勘定科目コードの変更が不要)
- 多言語・多通貨、各国税制に対応したNetSuiteの会計入力機能により、ワールドワイドのデータ収集を効率化
- J-GAIA Virtual Single Company(J-GAIA Virtual S.C. for NetSuite)でのデータ統合により、グループ連結決算を早期化、効率化
- 連結処理業務プロセスのシームレス化により、内部統制対応レベルを向上
2.既存の基幹システムをそのまま運用しながらの国際会計基準(IFRS)対応が可能
- IFRS対応で必須情報となるキャッシュフロー情報、セグメント情報の収集機能と自動生成機能により、IFRSのマネジメントアプローチ、キャッシュフロー報告に対応
- 複数帳簿保持(パラレルデータベース・帳簿機能)と複数財務諸表作成の機能により、IFRSへそのまま適用可能
- 既存の基幹システムに同SaaSサービスをアドオンするだけで、IFRS対応の連結決算処理が実現可能
3.グループ横断の経営管理情報基盤を低コストで実現可能にし、グローバル・リアルタイム経営を支援する
- キューブ・データベース自動生成機能により、従来の1/5~1/10の費用で、50種以上の指標(販管比率、貢献利益、キャシュフローなど)を、事業、販路、顧客、時間といった切り口で多次元・多階層(最大10階層)に分析できる、グループ横断の経営管理情報基盤を構築可能
なお、ネットスイートは、12月8日~9日に東京都内で開催される「SaaS World / Tokyo 2009」において、同ソリューションを参考展示する。
「SaaS World / Tokyo 2009」
http://www.idg.co.jp/expo/saas/2009/
ネットスイート
http://www.netsuite.co.jp/