日本IBMは2009年12月22日、クラウド環境を短期間で導入可能なIBMのオールインワン・ソリューション「IBM CloudBurst(クラウドバースト)」が、兼松エレクトロニクス(KEL)が構築するエンタープライズ・プライベート・クラウド基盤に採用されたことを発表した。
KELは、2009年11月にクラウドコンピューティング事業を専門に推進する「クラウドサービス推進室」を設置していたが、今回、IBM CloudBurstを活用したクラウド基盤を、新たなサービスの開発や検証のための社内インフラとして採用。顧客のプライベート・クラウド環境構築サービスの提供を目指し、クラウドに関するスキルをこのクラウド環境の構築、運用で習得していく。
日本IBMはKELに対し、IBM CloudBurstに関する技術情報、クラウド構築環境時の技術支援、クラウド技術者向けの研修などを提供するほか、クラウドサービス戦略策定のサポートも実施する。
IBM CloudBurstは、クラウド環境構築のためのサーバー、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアをすべてあらかじめ組み合わせた製品に加え、その導入サービスもパッケージ化した、オールインワンのソリューション。ユーザーの要求に応じてIT資源を柔軟かつ自動的に割り振る機能や、従量課金に必要なIT資源使用量のメータリング機能、電力監視機能を備えている。また、障害時のフェイル・オーバー機能を組み込んでおり、高い可用性も実現可能となっている。
今回、IBM CloudBurstの先進的で多様な機能、IBMの各種クラウド・ポートフォリオ、およびクラウドビジネスを推進するパートナーに対する取り組みなどが評価され、採用にいたったとのこと。
兼松エレクトロニクス(KEL)
http://www.kel.co.jp/
「IBM CloudBurst」の詳細
http://www.ibm.com/software/jp/tivoli/products/cloudburst/