野村総合研究所(以下、NRI)は2010年1月26日、プロジェクトの業務プロセスを営業・提案段階から業務完了までワンインプットで管理し、プロジェクト情報の一元化と可視化を実現する新たな業務プロセス管理システム「ProArk/BPM」(プロアーク・ビーピーエム)を、2010年度より全社に導入すると発表した。
NRIはこれまで、契約締結後の会計単位での業務プロセス管理を行ってきたが、営業・提案などの契約前の業務を含めた、プロジェクト単位での収支や業務進捗をより的確に管理するために、NRIのこれまでのシステム開発プロジェクトマネジメントのノウハウの蓄積を活かし、2007年度より新しい業務プロセス管理システムの開発を行ってきた。このほど、このシステムが完成し、2010年度より全社へ展開することが決定した。
「ProArk/BPM」の主な特長は次のとおり。
1. 案件発生時点からの情報管理が可能
- 業務の管理単位を会計単位から、プロジェクト単位に変更したことによって、営業や提案段階からの情報管理が可能。
- テンプレートや過去情報の再利用が可能で、初期情報登録が容易。
2. 業務の流れに沿った機能を装備し、二重入力を排除
- プロジェクト情報から顧客属性や計画の情報、見積から決裁や契約の情報にデータを連携させることが可能。
- 業務の進捗状況に合わせて情報の詳細化を実現。
- 収支予実績シミュレーションやリソース管理が可能。
3. 履歴や証跡の一元的な累積管理が可能
- 規程やルールをシステムに実装し、申請・承認手続きをワークフローとしてナビゲーション。
- 判断するための情報を必要な場面で網羅的に参照することが可能。
- 事後チェックの際にも、関連蓄積情報の取り出しが容易。
NRIは、「ProArk/BPM」の導入によって、経営層をはじめ、プロジェクトマネージャーからプロジェクトメンバーまで、全社にまたがって業務の可視化を推進し、「先進的なプロジェクトマネジメントを実践する企業」を目指すとしている。
野村総合研究所
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