富士通は2010年1月27日、エントリーシステム向けディスクアレイ「ETERNUS DX90」を新たにラインナップに加え、全世界での販売を同日より開始すると発表した。「ETERNUS DX90」は、遠隔地にある複数台の「ETERNUS DX90」間で高速にデータコピーをすることで、災害時のデータ保全と事業継続を可能にするほか、ファイバーチャネル(FC)インターフェースを8本搭載してサーバとの接続性を強化した製品である。また、既存のエントリーディスクアレイ「ETERNUS DX60」「ETERNUS DX80」は、2.5インチSASディスクドライブおよび大容量600GBの3.5インチSASディスクドライブをサポートし、環境負荷の低減を実現している。
「ETERNUS DX90」の主な特徴は次のとおり。
- 災害時のデータ保全と事業継続
複数台の「ETERNUS DX90」間で高速にデータをコピーするリモート・アドバンスト・コピー機能をサポートする。おのおのの装置を遠隔地に設置することで、災害時のデータ保全と事業継続を実現。本機能は、ソフトウェア「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager」によって管理する。 - FCインターフェースの標準搭載
8Gbpsの転送能力を持つFCインターフェースを8本標準搭載する。複数のサーバからストレージを統合し高速に接続する。 - 豊富なディスクラインナップ
300GB、450GB、600GBの1万5000回転/分、および500GB、750GB、1TBの7200回転/分の3.5インチSASディスクドライブをサポートし、最大120本までの拡張を可能にしている。また、2010年度第1四半期には、2.5インチサイズのSASディスクドライブとSSD(Solid State Drive)の提供を予定している。
「ETERNUS DX60」「ETERNUS DX80」のエンハンスは次のとおり。
- 2.5インチSASディスクドライブを搭載可能
2.5インチSASディスクドライブを「ETERNUS」シリーズで初めて提供する。146GB、300GBの1万回転/分の小型かつ省電力な2.5インチSASディスクドライブを、2U(約89mm)の高さに最大24本搭載できる。さらに「ETERNUS DX80」は、SASディスクドライブと比較して9倍の処理速度を実現する2.5インチディスクサイズの100GB、200GB SSDを併せて提供する。これにより、最大50%の省スペース化と省エネルギー化を実現している。 - 3.5インチディスクの強化
600GBの1万5000回転/分の3.5インチSASディスクドライブをサポートし、大容量化を実現する。また「ETERNUS DX80」は、2.5インチと3.5インチのSASディスクドライブの混在搭載が可能である。
各製品の販売価格(税別)は次のとおり。「ETERNUS DX90」は、480万3000円から。「ETERNUS DX80」は、238万3000円から。「ETERNUS DX60」は、72万4000円から。
ETERNUS 紹介サイト
http://storage-system.fujitsu.com/jp/