SSLサーバー証明書を販売するクロストラストは2010年2月1日、複数年の有効期限が設定されたSSLサーバー証明書でありながら、1年ごとに契約を更新し、料金を年次ごとに分割払いできる契約プランの提供を開始した。有効期限は、PCサイト向け(同社製品)が5年間、PC/携帯電話サイト向け(サイバートラスト製品)が3年間である。
分割プランでは、有効期限が複数年に設定された証明書を1度だけサーバー機にインストール/設定しつつ、1年ごとに契約を更新し、料金を年次払いとする。途中解約が可能であり、1年目だけ契約し、2年目には契約を更新しない、といった運用が可能になる。サーバー運用負荷を抑えながら料金を年次で支払いたいという需要に向く。
従来、証明書の有効期限と契約年次は一致していた。例えば、期限3年の証明書であれば、3年分の料金を一括して支払う必要があった。3年分の料金をまとめて払いたくない場合は、有効期限1年の証明書を3回別々に購入する必要があった。ただし、別々に3回購入すると、サーバー機に対して3年間毎年、証明書をインストール/設定する必要があった。
年次ごとに支払う利用料金は、有効期限1年の証明書と同額に設定した。具体的には、5年分割プラン(PC向け)は年次6万3000円(税込)であり、3年分割プラン(PCおよび携帯電話向け)は年次7万3500円(税込)である。なお、それぞれ5年間/3年間分をまとめて契約/支払いした場合は、長期割引が適用されてトータルでは安価になる(PC向け5年間契約は18万9000円、3年間契約は19万4500円)。
なお、クロストラスト以外にも、SSLサーバー証明書の分割プランを提供しているベンダーはある。例えば、サイバートラストが有効期限3年の証明書を、セコムトラストシステムズが有効期限5年の証明書を販売している。