日立システムアンドサービス(日立システム)とブロケードコミュニケーションズ システムズ(ブロケード)は2010年2月9日、米ブロケード開発のデータ移行専用アプライアンス「Brocade Data Migration Manager」(Brocade DMM)を利用した「高速データ移行サービス」の提供を、2月10日から共同で提供開始すると発表した。
発表によれば近年、オープン系ストレージの分野では、環境移行およびデータ移行においての課題が増大し、移行設計が複雑になっていることから、安全で効率よくデータを移行できる方式が求められている。日立システムはこれまでも各種のデータ移行サービスを提供してきたが、昨今の複雑化するデータ移行要件に対応するため、今回新たにブロケードと共同で「高速データ移行サービス」の提供を開始するとのこと。
同サービスは、ブロケードのデータ移行専用アプライアンス「Brocade DMM」を利用して、データ移行計画立案支援からデータ移行作業・完了レポート提出までをワンストップで提供するというもの。
Brocade DMMは、高性能・高信頼が求められるミッションクリティカルなSAN環境において豊富な実績を持つブロケードのファイバチャネルスイッチをベースに設計されており、ブロック・データ移行のためのコマンドを発行する「コピーエンジン」には、専用の特定用途向けIC(ASIC)を搭載している。それにより、従来のサーバーベースのデータ移行方式と比較し、多重コピー処理を効率的に実行することが可能で、最速の理論値で毎時5TBの転送速度を可能にし(実効速度はストレージ性能に依存)、作業時間の短縮と作業の簡素化による移行設計の低コスト化を支援する。
日立システムでは、これまで提供してきたストレージ本体の設計・構築サービスなどと連携を図りながら、新ストレージへの移行をスムーズに実現するサービスとして、Brocade DMMを利用した「高速データ移行サービス」を販売していく。
「高速データ移行サービス」について
http://www.hitachi-system.co.jp/dmm/
日立システムアンドサービス
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