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NTTデータ、「フルOSSクラウド構築ソリューション」をNTTデータ先端技術より提供

2010年4月9日(金)IT Leaders編集部

NTTデータは2010年4月8日、同社が開発したプライベートクラウド構築ソリューションを「フルOSS(オープンソースソフトウェア)クラウド構築ソリューション」として提供開始すると発表した。同ソリューションは、NTTデータ先端技術が「BizXaaS」(ビズエクサース)「クラウド構築サービス」のラインアップとして提供する。

「フルOSSクラウド構築ソリューション」は、顧客のITリソースを安全、適切、柔軟に運用し、ビジネスのダイナミズムに対応させるための、導入コンサルティングから、詳細設計、システム構築、運用設計、導入後のサポートまで幅広く対応するソリューションである。OSSの利点として、初期導入費用を抑えることと、要望に応じてカスタマイズできることがあげられる。

「BizXaaS」は、長年NTTデータグループが培ってきたシステム構築ノウハウを応用したエンタープライズ向けトータルクラウドサービスである。「BizXaaS」のクラウド構築サービス「フルOSSクラウド構築ソリューション」は、重要データの秘密保持・信頼性・安全性、既存システムとの連携、カスタマイズの自由度といった観点から、プライベート/コミュニティクラウド環境を構築する。

「フルOSSクラウド構築ソリューション」の特徴は次のとおり。

  • 利用者によるセルフサービス利用の実現
    クラウド運用者側との特別な利用手続きなしで、直接クラウドを利用することができるセルフサービスを実現。例えば、CPUやメモリーや容量などを使いたいだけ自分で設定できる。このセルフサービスの実現のために、「Eucalyptus」(ユーカリプタス)が採用されている。「Eucalyptus」は、Amazon Webサービス互換のAPIをもつOSSであり、仮想化技術としてXen(ゼン)あるいはKVM(ケーブイエム)を利用することができる。また、Amazon Webサービス互換であることを生かし、同ソリューションで使用する仮想マシンイメージとAmazon Webサービスで使用可能な仮想マシンイメージの相互変換が可能である。
  • GUIツールによるユーザー利便性の向上
    GUI化されたクライアントツール、仮想マシンのグループ管理機能やバージョン管理機能を実装している。これにより、ユーザーは、わかりやすいGUI操作によって、仮想マシンを利用でき、複数の仮想マシンを利用した複雑なシステム開発も行うことができる。
  • 運用管理系の高度化
    仮想マシンの管理機能、LDAP認証機能、ユーザー毎のリソース管理制限機能などを追加し、「Eucalyptus」に不足していた運用管理系機能を強化している。
  • Windowsへの対応
    Windowsの仮想マシンイメージにも対応。これにより、Windows上でのアプリケーション開発などにも利用できる。

提供開始予定は、2010年度上期。受付は4月8日より開始された。
価格は個別見積り。


NTTデータ
http://www.nttdata.co.jp/index.html

NTTデータ先端技術
http://www.intellilink.co.jp/

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