日本電気(NEC)は、ロードバランサー、プロキシ/Webフィルタリング、メール、ウイルスチェックなど特別の用途に向けた専用サーバー(アプライアンスサーバー)「Express5800/InterSec」において、負荷分散機能や可用性などを強化した計4モデルを新たに製品化し、2010年4月16日より販売を開始した。
今回発表された4製品と希望小売価格(税別)は、以下のとおり。
- ロードバランサー:「Express5800/LB400g」 94万円~
- プロキシ/Webフィルタリング:「Express5800/CS400g」 98万円~
- アンチウイルス:「Express5800/VC400g」 92万4,000円~
- メール:「Express5800/MW400g」 70万6,000円~
出荷時期はいずれの製品も2010年4月26日。今回の新製品により、ネットワークセキュリティ環境の容易な構築と安定したサービスが可能になるとのことで、発表による主な強化の内容は以下のとおり。
1. ロードバランサーの負荷分散機能を強化
「Express5800/LB400g」では、アプリケーションサーバー(Java環境)の監視ソフトである「CLUSTERPRO X HA/JVMSaver」との連携を強化。Java環境のCPUやメモリなどリソース使用状況や稼働状況を監視することで、適切な負荷分散を可能にする。従来は、アプリケーションサーバーのサービスダウンを検知してから、処理の割り振りを停止していたが、新機能により、サービスダウンの発生前にサーバーへの処理の割り振りを停止できるようになり、障害の発生を回避することが可能になっている。
2. プロキシ/Webフィルタリングサーバーの冗長性を強化
「Express5800/CS400g」では、障害時に冗長化したWebフィルタリングサーバーへ切り替える機能を追加。インターネットへ安全かつ効率的に接続できる環境の構築を可能とした。
3. ウイルスチェックサーバーの拡張性を強化
「Express5800/VC400g」では、メモリやHDDの拡張によって、サポート可能なユーザー数を従来の1,500人から2,000人に拡大。ユーザー数の増加に応じた柔軟なシステム拡張が可能になった。また、メールサーバーの新製品「Express5800/MW400g」では、メールの処理性能を強化している。
Express5800シリーズ情報発信サイト「ExpressPortal」
http://www.nec.co.jp/exp/