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アクロニス、イメージバックアップ「Acronis True Image」新版、5分間隔の増分バックアップでデータを保護

2010年6月3日(木)IT Leaders編集部

アクロニス・ジャパンは2010年6月2日、イメージ・バックアップ・ソフトの新版「Acronis True Image Home 2010」を発表した。設定項目を簡素化して使い勝手を高めた、個人利用向けの製品ラインである。新たに、Windows 7対応や、簡易的な継続的データ保護機能を追加した。

 Acronis True Image Homeは、ディスク・イメージ全体またはファイル/フォルダ単位でデータをバックアップするソフト。バックアップ対象となるOS上にソフトウエアをインストールすることで、OSの利用中にバックアップ/リカバリを実行できるほか、ブートCD経由でのオフライン動作も可能。

 新版での機能強化点は、大きく2つある。1つは、簡易的な継続的データ保護機能。5分ごとに増分バックアップを取得することで、リアルタイムではないものの、比較的新しい直近のデータを保護できる。もう1つは、Windows 7対応。Windows 7標準のイメージ・バックアップ形式(VHDファイル)との間で相互変換できるようにした。

 販売/出荷時期は、ダウンロード版が2010年6月3日、店頭販売パッケージ版が2010年6月18日。価格は、1ライセンスの通常版で1万290円(税込)など。Windows PEベースのブートCDを作成できるなど各種の上位機能を拡張するオプション「Plus Pack」は、2940円(税込)。

 スタンド・アローンで動作する。稼働OSは、Windows XP/Vista/7(いずれも32ビットおよび64ビット)。

全社規模からエンドユーザー利用まで8種類の製品ライン

 なお、同社のイメージ・バックアップ・ソフトの製品ラインは、大きく2つある。

 1つは、7つのエディションを持つ多機能型の「Backup & Recovery」。エディションに応じて、複数クライアントの一元管理や仮想化ソフトとの連携、オプションにより全社をまたがった重複排除が可能。全社規模または部門での導入に向く。

 例えば、最上位の「Advanced Server Virtual Edition」は、サーバー仮想化ソフト側にエージェントをインストールすればよく、個々の仮想サーバーにエージェントをインストールする必要がない。一方、最下位の「Workstation」はクライアントOS向けであり、一元管理サーバーを使わずスタンド・アローンで動作する。

 もう1つの製品ラインは、設定の簡素化などによって使い勝手を高めるとともに、ライセンス価格を抑えた「True Image Home」。企業内個人や、SOHOでの導入に向く。今回発表した製品は、この製品ラインの新版である。

 このように、全社規模から個人用途まで、8種類の製品ラインを用意している。「会社で上位製品を使っているユーザーが、自身のPCを管理するために下位製品を買っている。同じユーザー・インタフェースで使える。下位製品のユーザーが会社で上位製品を購入するケースも多い」(同社)。


写真1:新たに追加した、継続的データ保護機能の簡易版「ノンストップ・バックアップ」の画面


写真2:アクロニス・ジャパンでプロダクト・マネージャを務める甲斐崎由加子氏(左)と、セールス・エンジニアを務める吉田幸春氏(右)

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