日本オラクルは2010年7月29日、顧客の業務の可視化および連携を支援するビジネス・インテリジェンス(BI)製品群の最新版「Oracle Business Intelligence 11g」を発表した。
発表による新製品の特徴は以下のとおり。
- 新しいUI(ユーザーインターフェース)による操作性と、地図情報との連携による新しい分析スタイルを提供
- Action Framework機能によって、業務プロセスやWebサービスなどのアクションを、ダッシュボードから直接実行できる
- 新たに統合されたスコアカード「Oracle Scorecard & Strategy Management」により、企業戦略の策定に欠かせない分析データとの連携を可能にし、迅速な意思決定を支援する
- Oracle Business Intelligence 11gは、リレーショナルOLAP(R-OLAP)、多次元OLAP(M-OLAP)およびエンタープライズ・レポートを共通の技術基盤上に統合するが、新たなOLAP分析機能により、OLAP(オンライン分析処理)サーバーの「Oracle Essbase」、および一般的なリレーショナルデータソースに保存された階層データへのアクセスと利用を共通のインターフェースで実行可能にする
- 新しく統合された「Oracle BI Publisher」のレポート設計により、インタラクティブなWebベースのレポートや高度なレポートの作成が可能
- 統合IT管理基盤の「Oracle Enterprise Manager 11g」およびミドルウェア製品「Oracle Fusion Middleware」のコンポーネントとのさらなる統合により、パフォーマンス、拡張性、セキュリティの向上を期待できる
また、Oracle Business Intelligence 11gは、ミドルウェア製品との統合により各種の機能を提供する。
- 企業ポータル・プラットフォーム「Oracle WebCenter Suite 11g」との統合:異常時やイベント時の通知、リアルタイムでの分析の共有、共同での意思決定など
- 企業のデータソースに対するセキュアなアクセスを提供する「Oracle Secure Enterprise Search」との統合:Oracle Business Intelligence 11gが設定するアクセスおよびセキュリティのパラメーターに基づいた分析レポートや指標を検索することが可能
- 統合業績管理システム「Enterprise Performance Management(EPM)System」との統合:OLAPサーバー「Oracle Essbase」への対応強化や「Oracle Hyperion Financial Management」を対応データソース(情報源)として追加
- 統合IT管理基盤の「Oracle Enterprise Manager 11g」との統合:システム管理者は、全体のITスタックを管理する環境上でBI性能の管理・監視を行うことが可能
日本オラクル
http://www.oracle.com/jp/