ネットアップは、「VMware vSphere」で構築された仮想化環境において、ネットアップのストレージを一元管理できる統合管理製品の最新版「NetApp Virtual Storage Console 2.0」の提供を2010年9月22日より開始した。同社の顧客およびパートナー向け専用「NOWサイト」より、無償でダウンロードして使用できる。
「NetApp Virtual Storage Console 2.0」は、VMware vSphereで構築された仮想化環境の統合管理コンソール製品「VMware vCenter Server」のプラグイン・ソフトウェアとして使用できる。最新のVMware vSphere 4.1に対応しており、vCenterの管理画面から、仮想サーバーや仮想デスクトップ環境におけるストレージ管理作業を、ストレージ管理者のサポートがなくても容易に実施可能。
今回新たに、従来はそれぞれ別の管理画面による操作が必要だった仮想化環境向けデータ管理自動化ソフトウェア「Snap Manager for Virtual Infrastructure」と、仮想デスクトップ環境向け運用管理ソフトウェア「Rapid Cloning Utility」の機能を同製品に統合し、利用できるようにした。それにより、ストレージのセットアップから運用に必要な機能をすべてVMwareのvCenterから一元的に操作可能となる。
ただし、同製品において、バックアップ、リカバリ、ディザスタリカバリ(DR)および仮想クローンの機能を利用する場合には、別途有償のライセンスを購入する必要がある。また、Snap Manager for Virtual Infrastructureは、単体製品としての提供から、NetApp Virtual Storage Console 2.0にバックアップ、リカバリ、DR機能を追加するためのオプションライセンスとしての使用に変わる。
同社では、NetApp Virtual Storage Console 2.0を導入することで、vCenterの管理画面からの統合的なストレージ管理が可能となり、複雑化する仮想化環境において効率的で安全なデータマネージメント環境が構築されるとしている。