京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)は2010年9月28日、ワークフローシステム「GreenOffice Workflow」にモバイルデバイス(iPhone・iPad・Android端末)対応機能を追加した新バージョン(Ver.4.11)を10月15日より提供開始すると発表した。同社では、パソコンを持ち出すことなく移動中などの空き時間に決裁業務を行いたいという要望に応え、iPhone・iPad・Android端末に対応したワークフローシステム「GreenOffice Workflow」の新バージョンを開発した。
「GreenOffice Workflow」は、KCCSが培ってきたノウハウをベースに企業内のさまざまな業務プロセスの効率化/可視化を支援するワークフローシステムである。代表的な申請書の帳票テンプレートと、帳票定義ツールにより、顧客は用途に合わせて簡単に帳票を作成し文書として回付することができる。さらに、運用で必要となる複雑な回付経路にも、柔軟に対応する拡張性も備えている。
今回提供を開始する新機能では、従来の機能に付け加え、画面の大きさや操作性がパソコンと異なるiPhone・iPad・Android端末向けに文書一覧専用画面を開発し、承認・決裁がスムーズに行えるようになっている。
モバイルデバイス対応機能の特徴は次のとおり。
- 回覧文書の状況確認機能
状況確認画面は、モバイルデバイスから自分が起票した文書もしくは処理依頼の文書を一覧表示させることができる。 - 回覧文書の詳細確認・処理機能
回覧文書の状況確認画面より文書の詳細画面を表示させ、内容を確認した上で、文書を処理(承認・返却・決裁)することができる。処理内容は履歴に記録され、後から確認することが可能。 - モバイルデバイス向けの追加帳票作成は不要
パソコン向けに作成した帳票をそのままモバイルデバイスに表示できるので、追加帳票作成は不要である。 - モバイルデバイスからのアクセス制限機能
例えば「稟議書」などの会社の機密情報に関わる帳票は、モバイルデバイスの利用を制限し、パソコンのみからアクセスを許可する、といったセキュリティ設定も可能である。
KCCSは今後、GreenOffice Workflow全体(インテグレーションを含む)で、年間3億円の販売を目指すとしている。
GreenOffice Workflow Ver.4.11
http://www.kccs.co.jp/products/workflow/index.html
京セラコミュニケーションシステム
http://www.kccs.co.jp/