大塚商会は2010年10月18日、オラクルデータベースユーザ向けに「オラクル楽々データ移行サービス」の提供を19日より開始すると発表した。同サービスにより、データベース(DB)を停止させずにデータを移行することができ、業務停止時間を従来の約20分の1に短縮する。同社は、24時間稼働が求められるECサイトのシステム増強や、Webサービスなどでのハードウェア更新に伴うデータ移行を行う企業を対象に、年間30社への提供を目指すとしている。
サーバの能力増強や、仮想化システム導入によるハードウェア切り替えなどでは、データベースをどのように新しいサーバへ移行するかが課題となっている。従来のオフラインコピーと呼ばれるデータベース移行の場合、[業務を停止]→[DBを停止]→[DBのコピー]→[DBの起動]→[新環境で業務再開]という手順をとるために、テラバイト級のデータ量では、数十時間に渡ってWebサイトや業務システムの運用を停止しなければならないこともある。
そこで「オラクル楽々データ移行サービス」では、データベースを停止させないオンラインコピーを採用。差分データの移行を自動化することで業務停止時間を最小限におさえる。また、データベース移行時間も予想以上に伸びたりせず、サーバ切り替えのタイミングがずれないため、業務再開の時間も指定しやすくなる。さらに同社の技術者が、データ移行計画立案支援から移行作業、完了レポート提出までワンストップで提供するので、データ移行は初めてという場合でも安心してシステムの増強や入れ替えを実現できる。
「オラクル楽々データ移行サービス」は、利用しているオラクルデータベースのエディションに応じて2種類のサービスが用意されている。そのサービス内容と価格(税別)は次のとおり。
■ 「松コース」(DB Enterprise Editionデータ移行)
価格は、100万円~。
内容は、データ移行計画立案支援/移行先Oracle Database Enterprise Edition設定/DB移行準備/DB移行作業/移行報告書提出。
■ 「竹コース」(DB Standard Editionデータ移行)
価格は、65万円~。
内容は、データ移行計画立案支援/移行先Oracle Database Standard Edition設定/DB移行準備/DB移行作業/移行報告書提出。
「オラクル楽々データ移行サービス」
http://www.otsuka-shokai.co.jp/products/orc/standby-migration.html