日本電気（以下、NEC）は2010年10月19日、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter（バーチャルピイシイセンター）」（以下、VPCC）を強化し、同日より販売活動を開始すると発表した。今回の強化は、仮想デスクトップの画面イメージをシンクライアント端末に転送する画面転送プロトコルを、新たにシトリックス・システムズ社（以下 シトリックス）の「Citrix ICAプロトコル」を中心とした「Citrix XenDesktop」に対応させたものである。これにより、狭帯域ネットワーク環境においても快適な操作性を実現できるとのこと。
VPCCは、NECの持つ自律運用管理技術とシトリックスの持つ高品位なユーザエクスペリエンスを提供する技術を組み合わせることで、システム運用管理性およびユーザ利便性の双方に優れたシステムを実現している。
今回の強化により、NECのシンクライアント専用端末「US300c」やCitrix XenDesktop（ICAプロトコル）に対応したiPad、およびAndroid端末を含む幅広いデバイスが利用できるようになった。また、従来どおり、NEC独自の高度な統合自律運用管理機能により、利用する仮想化基盤製品に依らず、小規模から数万台規模までシステム全体の運用を最適化できる効率的なマネージメントが可能であることに加え、マイクロソフト社のアプリケーション仮想化ソフトウェア「Microsoft Application Virtualization（以下、App-V）」と組み合わせることで、上位のアプリケーション管理の運用効率化も実現している。
1600台構成の「VirtualPCCenter」システムの場合、1クライアントあたりの初期導入コストは、7万7000円～（税別、端末費用、デスクトップOS費用は含まない）。
あわせてシトリックス・システムズ・ジャパン社やマイクロソフト社と共同での検証済みシステムモデルも整備される。これらのモデルを活用することで、ユーザは低コストで迅速かつ安心なシステムの導入および運用が可能になる。
さらにマイクロソフト認定Microsoft Desktop Optimization PackパートナーであるNECネッツエスアイと連携し、VPCCとApp-Vとの組み合わせに関するコンサルティング、展開SI体制を強化。また、NECラーニングと連携してシトリックスの製品および App-Vの提案要員を育成し販売力を強化するとともに、SI力強化として販売パートナー各社、およびNECグループ各社のシンクライアント（VPCC）技術認定者を2011年9月末までに1000名以上に拡充するとしている。
なおNECは、今回強化したVPCCを、10月26日（東京）と11月2日（大阪）に開催される「Citrix & Microsoft VDI Conference 加速するデスクトップ仮想化」、および11月11日、12日（東京）に開催される「NEC C&Cユーザフォーラム&iEXPO 2010」に出展する。
「Citrix & Microsoft VDI Conference 加速するデスクトップ仮想化」
http://www.event-info.com/VDI_Conference/
「NEC C&Cユーザフォーラム&iEXPO 2010」
http://www.nec.co.jp/uf-iexpo/
情報クライアント統合ソリューション
http://www.nec.co.jp/clsol/
VirtualPCCenter
http://www.nec.co.jp/clsol/vpcc.html
