アイネットは2010年10月21日、2009年6月に稼働を開始した次世代型データセンター(第2データセンター)の「VAiOS」上に、データ・オンデマンド ソフトウェア社の「Pervasive Data Integrator」を活用した、クラウドコンピューティングとクラウドコンピューティングのデータ連携・統合、さらにはオンプレミスシステムとクラウドコンピューティングの連携・統合を実現する「VAiOS Data Cloudサービス」の提供を2010年10月25日より開始すると発表した。
同サービスは、2009年10月より同社が提供を開始した、仮想化システムの設計・構築、運用・監視、そしてプライベート・クラウドサービスを全てワンストップで提供する「仮想化オール・イン・ワン サービス(Virtualization All in One Services:VAiOS)」におけるメニュー拡大の1つである。
昨今、SaaS、PaaSやプライベートクラウドなどの導入が本格化しているが、企業情報システムの全てをクラウド化するには、技術面だけではなく、BCP(事業継続計画)、情報セキュリティ、コンプライアンスなどの面を考慮する必要がある。そこで、企業の基幹系システムなどは、外部のクラウド環境は使わずにオンプレミスシステム(自社で用意した設備でソフトウェアなどを導入・利用すること)として自社運用を継続し、その他の周辺システムをクラウドで運用するといった「ハイブリッドクラウド」を選択する企業が増えている。こうした中で、複数のプラットフォームに分散した、多種多様な形式・種類のデータをリアルタイムに収集・統合し意思決定を行うことが必須になる。
「VAiOS Data Cloudサービス」の内容は次のとおり。
データ連携・統合サービスは、アイネットの次世代型データセンターとデータ統合ツール「Pervasive Data Integrator」を活用し、SAP、Microsoft Dynamicsといったオンプレミスの既存システムや2008年より提供しているNetSuiteや、SalesforceといったSaaS型アプリケーションとのデータ連携・統合を、セキュアな環境の下で、低コスト/短納期で実現する。
■ 「VAiOS Data Cloudサービス」の対象ユーザー
- 企業全体に分散されたシステムをデータ統合したいユーザー
- レガシーシステムとニューシステムとの連携を行いたいユーザー
- DB to DBを容易に作成したいユーザー
■ 「VAiOS Data Cloudサービス」利用のメリット
- データセンターを利用したリソース提供型プライベート・クラウド・サービスを利用することでデータの安全性が確保される。
- 新たなIT投資を行うことなく、開発時間・コストの大幅短縮・削減が可能となる。
- 多彩なコネクションインタフェースが提供されるため、複雑な管理を行うことなくデータ連携が実現できる。
- VOC(Virtualization Operation Center)と併せて利用することにより、TCOを40%以上、IT資産を50%以下に削減できる。