デルは「デジタルアイデンティティ」の概念に則り、ユーザーのワークスタイルの違いに応じて、4種類の仮想デスクトップを用意。デルのサーバーやクライアント・デバイスにISVの技術を組み合わせることで、デスクトップからデータセンターまで、エンド・ツー・エンドの包括的なソリューションを提供する。
ラージエンタープライズマーケティング
ジャパンマーケティング本部 ソリューションマーケティングマネージャー
松原裕典氏
デルが提唱する「デジタルアイデンティティ」(以下デジタルID)は、デスクトップやアプリケーションなど、ユーザーが必要なリソースをダイナミックに割り当て、場所を問わず、オンデマンドで提供するという概念だ。そして、仮想化によって、「デジタルIDをデバイスから切り離すことで、柔軟性や管理性、セキュリティを向上します」と松原氏は話す。
デルでは同社のサーバーとクライアント、およびISVの各種技術を用いて、仮想デスクトップ環境を実現する。なかでもクライアント・デバイスについては、OSもCPUも搭載していないゼロクライアントの「FX100」や、シンクライアントの「FX160」、組み込みのフラッシュから起動する「Latitude ON Flash」など、同社独自のユニークな製品が揃う。
多様化するワークスタイルに対応
そして、ITの集中化とワークスタイルにあった柔軟性を同時に実現する「フレキシブルコンピューティング」のコンセプトのもと、モバイル/固定ユーザー、標準的/特殊なアプリケーションといったワークスタイルの違いに対応した仮想デスクトップ環境を提供する。
標準的なアプリケーションを利用する固定ユーザー向けが「オンデマンド・デスクトップ・ストリーミング」(ODDS)だ。OSとアプリケーションをストリーミングで配信するもので、ユーザー単位で利用アプリケーションの管理が可能だ。ブートに際しては単一イメージからの起動あるいは、ユーザー毎に異なるイメージからの起動が選択できる。
標準的なアプリケーションを広範囲(WAN/LAN)で利用するモバイルユーザー向けが「バーチャル・リモート・デスクトップ」(VRD)だ。松原氏はその特長を「ハイパーバイザーの種類に縛られることなく、サーバー上の仮想マシンからクライアントへ画面転送する仕組み(プロトコル)を柔軟に選択できる」と説明する。
特殊なアプリケーションを使うモバイルユーザー向けが「クライアント・ホステッド・バーチャライゼーション」(CHV)である。「クライアントPCローカルに仮想化プラットフォームを搭載し、データセンターとの双方向通信でデスクトップ展開やデータ転送を行います。そのため、オフラインでも利用できる点が大きな強みです」と松原氏は強調する。
また、特殊なアプリケーションを使う固定ユーザー向けには「デディケイテッド・リモート・ワークステーション」(DWS)を用意。これら4タイプの仮想デスクトップ環境は、様々な業種・規模の企業や教育機関などで導入されている。
「当社はソリューションベンダーとして、仮想デスクトップ環境をデスクトップからデータセンターまでのエンド・ツー・エンドで、コンサルティングや運用保守も含めトータルで提供します」(松原氏)
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http://www.jp.dell.com/dellinq
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