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パナソニック電工IS、富士通製ブレードサーバー向けPAN Managerを国内販売へ

2010年12月2日(木)IT Leaders編集部

パナソニック電工インフォメーションシステムズとイージェネラは2010年12月2日、イージェネラのシステムリソース管理ソフトウェア「PAN Manager Software」について、富士通のブレードサーバー「PRIMERGY BX900」に対応させた「PAN Manager Software for 富士通」を、同月3日から販売開始すると発表した。

パナソニック電工ISが、国内の販売総代理店として製品を販売する。ソフトウェア単体での販売に加えて、顧客の要望に応じてBX900の再販も実施。ソフトウェアとハードウェアの保守サポート窓口は、パナソニック電工ISに一本化する。ハードウェアの保守作業は富士通が担う。

PAN Managerは、イージェネラが同社製のブレードサーバー「BladeFrame」向けに開発したシステムリソース管理ソフトウェア。I/O仮想化やサーバープロビジョニング、フェイルオーバー、ディザスタリカバリといった機能を備える。PAN Manager Software for 富士通は、これらの機能をBX900上で利用可能にするもの。

イージェネラはPAN Managerを他社製ハードウェアで利用可能にする「Multi-PAN戦略」を進めている。既に2009年7月に、デル製のハードウェアにPAN Managerを搭載してアプライアンスとして提供する「Dell PAN System」を販売済みである。「2011年には、デルや富士通に続く他のハードウェア向けのPAN Managerを発表し、顧客の選択肢を増やす」(米イージェネラのピート・マンカ社長兼最高経営責任者)。

パナソニック電工ISはDell PAN Systemのアジア第1号ユーザーであり、既に同製品をプライベートクラウド基盤として活用している経緯がある。BX900版については「開発段階から関与し、米イージェネラにユーザーとしての要望を伝えて製品に反映してもらった」(パナソニック電工ISの前川 一博代表取締役社長)。

記者発表会に列席した大和総研の鈴木 孝一専務執行役員は、「年度内に、今回の新製品を使ったシステムを稼働させる」と公表。大和総研は、大和証券向けのシステムをイージェネラのBladeFrameを採用して構築した実績がある。

大和総研ホールディングスやパナソニック電工IS、新日鉄ソリューションズのユーザー系システムインテグレータ3社は2010年10月、基幹系向けのクラウド基盤に用いるハードウェアやソフトウェアの組み合わせを検証し、標準構成を策定する連盟「アライアンスクラウド」を発足させている。「PAN Managerは、標準構成の有力な対象の1つになると考えている」(パナソニック電工ISの前川社長)。

価格は販売代理店によって異なるが、PAN Manager Software for 富士通とBX900、初年度保守サポートを併せた最小構成で1000万円程度から。2012年度に、PAN Manager Software for 富士通とBX900を併せて10億円の売り上げを目指す。

記者発表会で堅く握手をする米イージェネラのピート・マンカ社長兼最高経営責任者(左)、パナソニック電工インフォメーションシステムズの前川 一博代表取締役社長、イージェネラ日本法人の大木 稔代表取締役社長
写真 記者発表会で堅く握手をする米イージェネラのピート・マンカ社長兼最高経営責任者(左)、パナソニック電工インフォメーションシステムズの前川 一博代表取締役社長、イージェネラ日本法人の大木 稔代表取締役社長
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