富士ソフトは2011年2月22日、クラウドを活用したネット通販向け物流在庫管理システム「FSCloud Logistics」(エフエス クラウド ロジスティクス)を3月下旬より提供開始すると発表した。
物流在庫管理システムは、商品の入荷から出荷までの物流業務を支援し、入荷受入・検品、出荷指示・検品、返品処理、在庫管理や棚卸における作業を管理して、出荷精度や作業効率の向上を可能にするというもの。
今回、発表されたFSCloud Logisticsは、ネット通販を中心に350社以上の導入実績を持つロジザード社の物流在庫管理システム「Logizard-Plus」を採用し、富士ソフトのクラウド基盤からサービス提供する。
価格(税別)は、初期費用が95万円から、ランニング費が5万5,000円から。導入期間は最短で1カ月となる。クラウドサービスであることから、インターネットを使える環境であればいつでも利用でき、顧客がサーバー機器を購入して構築する必要がないため、低コストや短期間での導入が可能で、作業の負荷も期待できるとしている。
富士ソフトでは、プライベートクラウドサービスを提供するためのクラウド基盤を2010年10月に構築している。2011年2月1日からは流通ビジネスメッセージ標準(BMS)ソリューション「FSCloud EDI」のサービスを提供開始しており、今回のFSCloud Logisticsが同社における流通クラウド第2弾となる。同社では今後も引き続き、流通分野におけるクラウドサービスを展開していく。