ファイルメーカーは2011年3月17日、パーソナルデータベースの新バージョンである「Bento 4」をMac App Storeで発売したことを発表した。また同時に、「Bento 1.1 for iPhone」および「Bento 1.1 for iPad」も、iTunes App Storeで発売した。
Bento 4の主な新機能は以下のとおり。
- カスタムラベルの作成が可能となるほか、住所録、在庫の管理、宛名ラベル、在庫タグ、名札、ファイルフォルダのラベルなど、各種用途に使える250種類以上のラベル用紙から選択できる。A-One、コクヨ、ヒサゴの市販の宛名ラベル用紙の一部にも対応し、ラベルはユーザーによるカスタマイズも可能。
- より手軽にデータベースを共有できる。データの入ったライブラリをエクスポートして、他ユーザーと共有することが可能。また、ファイルをメールで送付するように、ライブラリをほかのBentoユーザーに送付できる。ユーザーは自身で作成したBentoテンプレートを、Bentoテンプレートエクスチェンジに直接投稿でき、Bentoテンプレートエクスチェンジには800以上のダウンロード可能な無料のテンプレートが公開されている。
- 起動時間が速くなったことに加え、フォームをロックしてレイアウトの不要な変更を防止する機能、表形式からフォーム形式への切り替え、日付別の検索、メディアフィールドの自動作成などの新機能が利用可能。
- 自動で現在の位置情報を記録できる。MacやiOSデバイスと、WiFi、GPS、携帯電話の基地局情報の利用により、三角測量を用い場所フィールドに現在の位置情報が自動的に入力される。この機能を使うことで、現地査察、顧客訪問、観光地のトラッキング、立地調査など、レコードを作成もしくは変更したときの位置情報を自動で記録可能。
Bento 1.1 for iPhoneおよびBento 1.1 for iPadでは、今回のアップデートに際し、モバイルデバイス上でボイスメモをメディアフィールドに直接録音し、データベース上で管理できるようになっている。この機能を使うと、イベントの記録、会議やインタビューのログ管理、音声によるノート記録などが可能。ボイスメモの機能は、Bento 4 for Macと同期することができる。また、日本語を含む7言語をサポートしたほか、マルチタスキングとiPhoneのRetinaディスプレイにも対応した。
Bento 4の価格(希望小売価格、税込み)は、シングルライセンスが 5,800円、5ライセンスのファミリーパックが1万1,500円。Mac App Store、FileMaker Store、またはApple Storeやソフトウェア販売店で購入可能。また、以前のバージョン(Bento 1、2もしくは3)を持っている顧客は、2,000円割引で購入できるリベートオファーを利用できる。
Bento 1.1 for iPhoneおよびBento 1.1 for iPadは、それぞれ600円(税込み)で、iTunes App Storeで購入可能。Bento for iPhoneやBento for iPadをすでに購入したユーザーであれば、App Storeを通じて無料でアップデートができる。
リベートオファーについて
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FileMaker Store
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ファイルメーカー
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