富士通は2011年6月14日、最初の大規模データ分析サービスとして、交通量情報を利用した分析サービス「SPATIOWL」を発表。7月から提供する。
東京や札幌など4都市約8300台のタクシーの走行実績から得た交通量情報を、時系列で分析可能。例えば施設の建設前後での交通量の変化などを把握できる。GPS搭載端末からのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)への書き込みなど、位置情報を含む外部データを取得し、交通量情報と関連づけて分析する機能も備える。タクシーの走行情報は、富士通が東京無線などのタクシー事業者と提携し、1日あたり約800万件収集している。
サービス基盤には、分散処理ミドルウェア「Hadoop」や全文検索エンジン「Apache Solr」といったオープンソースソフトなどを採用。2011年8月以降、サービス基盤を大規模データ分析用PaaSとして提供することも検討している。交通量情報だけでなく、人の血圧などの健康情報といった他のデータを利用した分析サービスも今後提供する。
価格は初期費用が65万円、月額利用料金が52万円から。 (鳥越)