日立製作所は2011年6月29日、統合運用管理ソフトの新版「JP1 V9.5」を発表した。クラウドコンピューティング環境でのシステムの安定運用や作業効率化、多様化するクライアント端末の管理効率の向上を図った。具体的には、運用しているシステムのサービスレベルの可視化と、IT資産のライフサイクル管理を支援する新製品をラインナップに追加したほか、システムの利用状況に応じた課金を支援する機能などを強化した。
追加した新製品の1つは「JP1/IT Service Level Management」である。サーバーや業務アプリケーションの稼働状況だけではなく、ユーザーの処理要求に対する応答性能まで詳細に監視する。得られた監視データはリアルタイムで分析して過去のサービスレベルと比較。正常時のサービスレベルと異なる挙動から障害の予兆を見つけ出して、サービスレベルの低下が顕在化する前に障害回避策を打てるようになるという。
もう1つは、パソコンやスマートデバイスなどのハードウェアとソフトウェアの資産を統合管理する「JP1/IT Desktop Management」。デスクトップ環境の中長期的な整備計画の立案からハード/ソフトの調達、運用・保守、廃棄に至るまでのライフサイクルを通じてIT資産を一元管理する。
このほかITリソース管理製品「JP1/IT Resource Management」を強化した。複数の仮想化ソフトやOS、ハードが混在する環境で、ITリソースの割り当てスケジュールや使用量などを管理。クラウド環境における部門単位や利用者単位の課金の基礎データとして活用できる。
サービスレベルの可視化製品の価格は管理機能が210万円で、サービスの応答性能を監視する機能が63万円から。ITリソース管理製品は15万7500円から。いずれも出荷時期は7月29日。また、IT資産管理製品の価格は26万2500円で、9月30日に出荷を始める。 (栗原)
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