[新製品・サービス]
ネットワールド、デスクトップ仮想化環境の最適化ツール「Atlantis ILIO」を発表、ほか
2011年10月8日(土)IT Leaders編集部
1カ月間に発表された主要な新製品・サービスを紹介する、ニュースフラッシュ 新製品・サービス編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から12個の新製品・サービスを取り上げた。
サーバー
大量のトランザクション処理や大規模仮想環境を想定
富士通は2011年8月16日、ラックマウント型サーバー「PRIMERGY RX600 S6」を発売した。インテルの10コアプロセサ「Xeon E7」を最大4個搭載し、従来機「RX600 S5」に比べて性能を62%向上した。PCI Expressインタフェースに差し込むカード型のSSDを搭載し、データの読み書きを高速化する機構を備える。価格(税別)は131万6900円から。
クラウド
テンプレート機能の強化などユーザーの利便性を向上
ニフティは2011年8月22日、クラウドサービス「ニフティクラウド」の機能強化を発表した。「Oracle Database」を利用可能としたほか、ソフトウェア開発キット(SDK)はJava版に加えてRuby版を用意した。ミドルウェアやアプリケーションなどを含むサーバーのイメージをテンプレートから利用する機能も追加した。「Oracle DB」利用時の初期費用(税込)は1サーバーあたり3万1500円など。
文書管理
Androidタブレットで文書管理/共有可能に
インフォテリアは2011年8月23日、スマートデバイス向け文書管理サービス「Handbook」をAndroidタブレットで利用するためのアプリ「Handbook for Tablet」を発表した。Android OS 3.0以降を搭載する端末に対応し、タブレットで操作しやすいユーザーインタフェースを設けた。文書管理/配信サービスは有償だが、アプリは無料でダウンロードできる。
ストレージ
容量を動的に追加できる中小規模向けストレージ
デルは2011年8月25日、ストレージ「Dell EqualLogic」シリーズのの新モデル3製品を発表した。「FS7500」はSAN/NASで利用可能なスケールアウト型ストレージ。独自のファイルシステムを搭載し、容量を最大510TBまで拡張できる。iSCSI SANストレージ「PS6100」と「PS4100」は、前モデルに比べて秒間あたりのI/O数を60%向上した。価格(税込)はFS7500が420万円からなど。
グループウェア
プライベート回線利用で安全なクラウド環境を実現
TISは2011年8月29日、グループウェア「ナレジオン」を同社のクラウドサービス「TIS Enterprise Ondemand Service」経由で提供する「ナレジオン LiveOn サービス」を発表した。インターネット回線を介さず、企業が導入するプライベート回線を用いる点が特徴。安全性を高めたほか、社内システムと連携するなど、独自の仕様に変更できる。月額料金(税別)は100人利用時で12万3000円から。
エンタープライズサーチ
検索機能強化で社内文書の活用を促進
住友電工情報システムは2011年8月29日、エンタープライズサーチソフト「QuickSolution」の新版を発売した。アクセス頻度の高い文書をランキングで表示する機能を標準で備え、価値ある情報を全社で共有しやすくした。検索回数やインデックスの更新時間、検索対象となるファイルサーバーの状態を監視し、利用状況をレポートで出力する機能も追加した。価格(税別)は80万円から。
ファイル暗号化
暗号/復号化処理を自動化しファイル管理を簡素化
アイキュエスは2011年8月29日、ファイル暗号化ソリューション「FinalCode Pro」を発表した。RSAやAESといった暗号化技術を活用し、外部に送信したファイルのアクセスを制御する。ファイル保存時に自動で暗号化処理を実施するほか、ユーザー認証を自動化し、ファイル受信者はパスワードを入力せずに文書を開ける。月額料金(税別)は10人利用時で10万円。
ストレージ
サーバー管理者でも運用できる中小企業向けNAS
日本IBMは2011年8月30日、NAS「IBM System x NASシリーズ」を発表した。x86サーバー「IBM System x」にディスクとNAS用OS「Windows Storage Server 2008 R2 Standard」を搭載して提供する。ユーザーインタフェースがWindowsサーバーと同じで、サーバー管理者が直感的な操作でストレージを運用できるという。価格(税別)は容量が4TBとなるタワー型が40万円。
ストレージ
ファイルをクラウド上で一元管理して運用を効率化
日立製作所は2011年9月7日、中堅・中小企業向けNAS「Hitachi Virtual File Platform 50」を発表した。クラウド上に別途設置するバックアップ用ストレージに、データを自動で転送する機能を備える。複数拠点のデータをクラウド上で一元管理する用途を想定する。約10分で初期設定を完了し、運用を始められるという。価格(税込)は99万7500円から。
バックアップ
クラウド活用で災害対策を安価に実現
CA Technologiesは2011年9月8日、バックアップソフト群「CA ARCserve」の新版を発売した。ディスクイメージを作成する「D2D」や、データをリアルタイムに複製する「Replication/High Availability」などで構成。新版は、バックアップデータの保存先としてクラウドを選択できるようにした。データを遠隔地に安価に保存できる点がメリット。価格(税別)はD2Dが8万円からなど。
デスクトップ仮想化環境
デスクトップ仮想化環境のパフォーマンスを改善
ネットワールドは2011年9月8日、デスクトップ仮想化環境の性能を引き上げるソフト「Atlantis ILIO」を発表した。I/Oを最適化する機能を備え、ストレージのIOPSを最大10倍高速化するという。重複データを排除し、ストレージ容量を削減することもできる。VMware vSph-ere上で動作するほか、2012年にはCitrix XenServer向けソフトを提供する予定。価格(税別)は25人利用時で24万8000円。
CRM
必要な機能に絞り価格を抑えたCRMサービス
シナジーマーケティングは2011年9月9日、SaaS型CRM「Synergy!LEAD on Force.com Mail Marketing Edition」を発表した。今年2月に発表した「Synergy!LEAD on Force.com」の廉価版。同社の「Synergy!」とセールスフォースの「Salesforce CRM」を組み合わせたサービスで、Salesforceが管理する顧客に、メールを無制限に配信できる。月額料金(税込)は5万2500円から。