[イベントレポート]

ビッグデータの活用を訴求、PureData Systemの新シリーズ投入も計画【IBM Information On Demand 2012】

2012年10月24日(水)

IBMは2012年10月22日、米ラスベガスで年次イベント「IBM Information On Demand 2012」(IOD)を開催した。データ活用に関する技術や製品、事例などを紹介する場で、今年は約1万2000人のユーザーやパートナーが参加。「Think BIG」というテーマを掲げ、ビッグデータを分析してビジネスに活かすことの必要性を訴えた。

写真 米IBM ミドルウェア・ソフトウェア担当 シニア・バイス・プレジデント ロバート・ルブラン氏
写真 米IBM ミドルウェア・ソフトウェア担当
シニア・バイス・プレジデント
ロバート・ルブラン氏

初日の基調講演には、ミドルウェア・ソフトウェア担当シニア・バイス・プレジデントのロバート・ルブラン氏が登壇。IBMがCIOを対象に調査したレポート「The Essential CIO」の結果を引き合いに出し、ビッグデータの重要性を強調した。「CIOの83%が、イノベーションを起こためにはビッグデータを活用することが不可欠であると考えている。企業には手つかずにデータが大量に眠っている。競争優位に立つにはこれらを解析し、将来を読み取る洞察力を身に付けることが必要だ」。

とはいえビッグデータを分析するシステムを構築するには時間とコストがかかる。これに対し同氏は、「ITにかかる運用コストは年々増加し、2013年にはIT全体のコストの68%を占めると予測される。今後はこうしたコストを抑え、洞察力を得るための分析基盤に投資すべきだ。ただし、これまでのような複雑化したシステムでは運用負荷を改善できない。分析ならその用途に最適化したシステムを構築するのが望ましい」。

そのための基盤をIBMは用意する。IODの開催に先駆けて発表した「PureData System」だ。これはデータ処理に特化した専用機で、「ビッグデータを解析するために必要な機能を備えた垂直統合型のシステムである」(同氏)。分析用の「PureData System for Analitics」、リアルタイム分析に向く「同 for Operational Analitics」、トランザクションを処理することを想定した「同 for Transactions」の3種を用意し、「特定用途に特化することで、汎用的なシステムで必要な事前の設定変更やチューニングを不要にした。性能を最大化するとともに、運用負荷の軽減が見込める」(同氏)。

ビッグデータを活用し、効果をあげた企業が続々登場

IODがビッグデータを取り上げるようになって3年目となる今年は、数多くの事例も紹介した。「業界や業種を問わず、ビッグデータを活用することの意義を理解する企業が増えつつある」(同氏)ことを裏付けた。

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