レッドハットは2月5日、RDBMSなどの補完的レイヤとして機能するインメモリ・データグリッド・ソリューションの最新版「Red Hat JBoss Data Grid 6.2」の提供を開始した。新版では大規模データセットを扱うアプリケーションのパフォーマンスが高速化されている。
JBoss Data Gridは、RDBMSなどの業務アプリケーションに補完的な「データグリッド・レイヤ」(分散キャッシュ)を提供するインメモリ型アーキテクチャ製品。レッドハットは、同製品の導入によって、ビッグデータ分析などに着手した企業は、そのためにデータインフラへの新たな投資を行うことなく大規模データの管理やデータアクセス、可用性および拡張性の確保の仕組みにまつわる課題を解決できるようになるとしている。
JBoss Data Gridレイヤに保存されるデータは、種類、アクセス頻度またはその他の特性により優先順位が付される。これまでRDBMSにかかっていた負荷を除くことにより、データ処理の高速化および待ち時間が短縮され、パフォーマンスの向上とアップタイムのSLA(サービスレベル保証)を確保できるようになる。
レッドハットはバージョン6.2の特徴として、大規模データセットを扱うアプリケーションのパフォーマンスの高速化を挙げる。新版に備わる主な新機能は以下のとおり。
クエリ機能:ユーザーはクエリ機能を用いて、データグリッド内のオブジェクトをプロパティやメタデータに基づいて簡単に検索・発見できる。その際にオブジェクトに割り当てられたキーを知る必要はない。
高スループット:ファイルベースのキャッシュストアを新規に2つ備え(SingleFileCacheStoreおよびLevelDB-JNI)、高い書き込みスループットと大規模データセットに対応可能な高速処理/スケーラビリティを実現している。
データの相互運用性:異なるプロトコル間、同一プロトコルにおける異なる言語間、および異なるデプロイメントモード間においてデータの相互運用性が確保されているため、アプリケーションはデータがグリッドにどのように書き込まれたか、またはどんな方法で書き込まれたかを意識せずに、グリッドからデータを読み込むことが可能。
Hot Rodクライアント/セキュリティ:C++アプリケーションが、C++ Hot Rodクライアントを介してデータグリッドにアクセスできるようになった。加えて、新しいセキュリティ機能として Hot Rod上のユーザー認証および暗号化通信をサポートする。
REST用ローリングアップグレード:RESTプロトコルのローリングアップグレードをサポート。これにより、JBoss Data Gridをバージョンアップする際のユーザーサポートの向上、操作の簡略化、管理コストの削減を実現している。
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