IDC Japanは2014年2月21日、フラッシュやHDDといった記憶媒体別のストレージの市場規模を発表した。2012年の実績と2013年から2017年の予測値を公開した。
記憶媒体にフラッシュを用いた「I/O intensiveストレージ」の2013年の売上は112億1600万円で、2012年に比べて75.4%と大幅に増える見込みだ。2017年の売上は334億3800万円まで増加し、2012年から2017年の年間平均成長率は39.2%と予測する。
データベースやデータウェアハウスなどの高いI/O処理性能を求めるシステムの需要増加が、フラッシュストレージの売上増を後押ししていると同社は分析する。フラッシュのみを搭載する“オールフラッシュストレージ”や、PCI Expressカードにフラッシュを搭載する製品などの多様なモデルが登場したことも売上増に寄与する。
同社は、企業がフラッシュストレージ導入に踏み切るのはI/O処理性能向上だけではなく、システムの設置面積縮小、低消費電力化、ハードウェア台数削減などの効果を見込んでいるためと分析する。
なお、2012年から2017年のストレージ全体の年間平均成長率は2.1%と予測する。SATA、SASインタフェースを採用し、ディスクの回転数が7200回転以下のHDDを記憶媒体とする「Capacity optimizedストレージ」の年間平均成長率は13.9%と増加するが、FCやSASインタフェースを採用し、ディスクの回転数が1万回転以上のHDDを記憶媒体とする「Performance optimizedストレージ」の年間平均成長率はマイナス15.1%で縮小すると予測する。
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