インフォテリアは2014年3月13日、データ連携ミドルウェア「ASTERIA WARP」の最新バージョン「ASTERIA WARP 4.8」を発表し、3月26日に出荷を開始すると発表した。
ASTERIA WARPは、異なるシステムに格納・管理されたデータの連携を担うミドルウェア。メインフレームやクラウドサービス上のサーバーから表計算ソフトまで、様々なシステム間の接続とデータの変換を行うロジックを“ノンプログラミング”で行える点が評価され、バージョン1.0からの累計で4,000社以上の企業に導入されている。
ASTERIA WARP 4.8では、ビッグデータ活用の機運に代表される「大規模なデータ活用の促進」と、データの新たな置き場所として有力視される「クラウドとの連携強化」、タブレットでの管理や複数台による高可用構成をはじめとする「管理・運用機能の拡充」の3つをテーマに、機能強化・拡充が施されている。インフォテリアが挙げる主な新機能・強化点は次のとおりとなっている。
■大規模データ活用の促進
・Active Directoryアダプタ:Active DirectoryをGUIで連携
・レコードデータの縦横変換/集計:データベースの内容をExcelやPDFに出力する際の変換操作の改善
・パフォーマンス向上:FTPの転送速度、ファイルコピーなど複数の機能でパフォーマンスを向上
■クラウドとの連携強化
・Amazon Web Services(AWS)アダプタの拡充:AWS専用の機能の追加と改善
・Web API標準技術の採用:JSONやgzipなどクラウド環境での標準技術に対応
・HTMLデータの解析:APIを備えないWebサイトやWebアプリケーションからもデータを取得し活用する機能を追加
■管理・運用機能の拡充
・管理コンソールの刷新:Webアプリケーションとして提供される管理コンソールをタブレットでの操作も踏まえて一新。より高度な活用のためにAPIも公開
・エラー時の自動リトライ:障害発生時に、事前に設定した回数と間隔で実行をリトライし業務停止を抑止
・簡易フェールオーバー:2台以上の冗長構成で、障害発生時に別マシンでの再実行を可能に
製品構成と価格は、基本的なデータ連携機能を備えた標準的な「ASTERIA WARP 4.8 Standard Edition」が480万円で、Standard Editionの機能に加え、全社規模のデータ連携を視野に入れた大規模連携基盤に必要な機能を網羅した「ASTERIA WARP 4.8 Enterprise Edition」が600万円となっている。