矢野経済研究所は2014年3月28日、M2Mに関する調査結果を発表した。2010年度から2020年度までの世界、および国内の市場規模を公開した。
2013年度の世界の市場規模は1兆4580億円で、2012年度と比べて18.8%増となる見込み。国内の市場規模は1350億円で、2012年度と比べて15.4%増となる。国内の市場規模は、全世界の市場規模の9.3%を占める。
同社では特に医療、ヘルスケア、エネルギー管理、農業/畜産、交通インフラの分野で成長が見込めると分析する。スマートシティの中核技術としても期待されるという。
今後はM2Mサービスの拡大、センサーを搭載する機器やデバイスの低価格化などにより、市場はさらに拡大する。2020年度の世界の市場規模は3兆8100億円と予測。国内の市場規模は2500億円になる見込みだ。
近年、通信事業者とM2Mプラットフォームを提供する事業者が提携し、グローバルにサービスを展開するケースが増えている。今後はサービスが淘汰され、全世界にサービスを展開できる事業規模と体力を持つ事業者に集約していくと考えられる。