デジタルアニメーション制作会社のポリゴン・ピクチュアズは、3DCGの製作に欠かせないレンダリングに使用するサーバーを刷新した。集積率の高いマシンを採用。設置面積を半減するとともに、性能を約2倍に向上した。日本IBMが2014年4月18日に発表した。
画像・映像・音声などに専用ソフトで編集指示を加えた後、それに基づいて実際のファイル群を処理するレンダリング。この過程では高いコンピューティング能力が必要となる。しかも、3D映像の普及に伴いデジタルアニメーションのデータ容量は肥大化する一方だ。
ポリゴン・ピクチュアズはこれまで、レンダリング専用サーバーを毎年20台ほど追加し、性能向上を図ってきた。しかし、社内のサーバールームの面積に限界が来ていた。そこで、高い処理性能と省スペース性を両立できる高密度設計のサーバーを導入することを決めた。
新たに導入したのは、「IBM NeXtScale System」。6Uサイズのシャーシ2台に、Xeonプロセサを最大24コア搭載できるサーバーを20台格納している。
新システムは、従来に比べて2倍の性能を備える。このため、CG制作終盤の工程であるレンダリングにかかる時間を短縮できる。その分をデザインなどの前工程に充てることで、制作するCGのクオリティーを高められるという。今後、海外にある制作拠点へのシステム展開も視野に入れている。
プロジェクトの概要
ユーザー名 | ポリゴン・ピクチュアズ |
業種 | デジタルアニメーション制作 |
導入システム | 高密度サーバー |
導入目的 | レンダリングシステムの省スペース化、性能向上 |
導入時期 | ─ |
主な利用製品 | 「IBM NeXtScale n1200 エンクロージャー」(シャーシ)、「IBM NeXtScale nx360 M4」(サーバーコンポーネント) |