日立製作所は2014年4月23日、ストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform G1000」を発表した。採用する仮想化技術を強化し、離れた場所にあるストレージを含めて1台のストレージとして運用できるようにした。
G1000は、同社のハイエンドストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)」の後継機。搭載するプロセサやコントローラを刷新したのに加え、データ転送帯域を広帯域化したことなどにより、VSPより性能を3倍引き上げた。
「global virtualization」と呼ぶ仮想化技術を採用する。これは、複数のストレージを仮想的に1台のストレージに見せる技術で、物理的に離れた場所にあるストレージを含めて1台に見せられる。2拠点にあるストレージを使って仮想化すれば、両ストレージ間でデータを同期できる。サーバーは両ストレージにアクセスすることが可能で、システムの負荷を分散したり、信頼性を高めたりするのに役立つ。どちらか一方のストレージが故障しても、データに継続してアクセスできる。
距離が離れたストレージ間のデータを同期する製品には、EMCの「VPLEX」などがあるが、G1000はこうした専用装置を使わずストレージだけでデータを同期する。
G1000は、日立の既存ストレージ「VSP」、「Hitachi Universal Storage Platform V」、「Hitachi Universal Storage Platform VM」と接続し、これらのリソースを含めて仮想化する機能を備える。サーバーから既存ストレージへのアクセスを停止せずに、既存ストレージの環境をG1000へ移行することができる。
G1000のデータ保存容量は最大4511TB。G1000にVSPなどの既存ストレージを接続した場合の最大容量は287PBとなる。ファイバチャネルの接続ポート数は最大176となる。
価格は、容量が1152GB、ファイバチャネルのポート数が16の場合で1億1379万円。「global virtualization」を備えるストレージOS「Hitachi Storage Virtualization Operating System Software」の価格は1600万円から(ともに税別)。
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-


