パン・菓子の製造・販売・輸入会社であるヒーシュタント ジャパン(現社名:アリスタ フードソリューションズ ジャパン)は2013年8月、小売業者や卸売業者といった顧客に対する訪問記録や交渉経緯などを全社共有するためのシステムを導入した。営業活動の高度化と業務効率化が狙い。構築を支援した日立ソリューションズが2014年4月24日に発表した。
ヒーシュタント ジャパン(現社名:アリスタ フードソリューションズ ジャパン、本社:東京都渋谷区)の営業担当者は従来、表計算ソフトを使って個別に営業日報を作成し、上長に提出していた。訪問記録や交渉経緯を含む営業日報の管理は上長に任され、ERP上に蓄積した顧客マスターや販売実績と関連付けられることはなかった。
このため、顧客や地域別の営業戦略が立てにくいほか、人事異動に伴う業務引き継ぎが煩雑になるという問題が発生していた。そこで、ERPと連携する顧客情報管理システムを構築し、顧客ごとの営業履歴や販売実績を全社で共有できる体制を整えることにした。
新システムにおいて、営業担当者は日々の訪問記録や交渉経緯などの営業情報をリアルタイムに入力する。外出先から利用できるので、帰社してからまとめて入力する負担を軽減できたという。一方、上長や経営層は担当者やチーム、エリアごとの営業状況や実績を見ながら次の一手を考えられるようになった。
新システムは、全国の営業担当者に対して指示を一斉配信する機能を実装。顧客別の売上レポートを出力することもできる。日本マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Microsoft Dynamics CRM Online」を利用して構築した。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | ヒーシュタント ジャパン(現社名:アリスタ フードソリューションズ ジャパン) |
業種 | パンや菓子の製造・販売・輸入 |
導入システム | 顧客情報管理システム |
導入目的 | 営業活動の高度化・効率化 |
導入時期 | 2013年8月 |
主な利用製品 | 「Microsoft Dynamics CRM Online」(日本マイクロソフト) |