インターネットサービス大手のDeNAは基幹システムをグローバルで統合、このほど本稼働を開始した。ネットスイートが2014年5月16日に明らかにした。
今回導入したのは、人事管理システムと一般会計・債権債務の管理システム。グローバル統合により、約2000人の社員情報や入退社異動をリアルタイムに把握できるようにした。人事データを使って、自社開発ソフトの原価を自動算出できるようにもした。「ゲームタイトル別の収益やキャッシュベースの原価を迅速に把握できることは、当社の経営にとって非常に大きな助け」(DeNA IT戦略部の村上淳部長)。
製品は、ネットスイートが提供するクラウドERP「NetSuite OneWorld」を採用した。システムをグローバルで迅速に展開できる点、財務会計と連携可能な点などが選定の理由。ネットスイートによれば、アジア地域では最大規模のユーザーだという。
DeNAは、2010年よりゲームプラットフォーム事業のグローバル展開を本格化。その一環で、システムのグローバル統合を進めてきた。世界10カ国の拠点でシステムを個別運用していたが、経営情報の迅速な共有や、業務スピードの向上にはシステム統合が不可欠だと考えた。2011年より3カ年プロジェクトをスタート、メールやグループウェア、開発基盤などを整備した。基幹システムの刷新もその一環(関連記事)。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | DeNA |
業種 | インターネットサービス |
導入システム | クラウド型ERP |
導入目的 | 基幹システムのグローバル統合 |
導入時期 | 2014年2月 |
主な利用製品 | 「NetSuite」(ネットスイート) |