[新製品・サービス]

日本NCR、オムニチャネル向け決済監視/不正検知ソフトを販売開始

2014年5月21日(水)河原 潤(IT Leaders編集部)

日本NCRは2014年5月20日、マルチチャネル決済処理を行う「Alaric Authentic」と、決済時の不正防止を行う「Alaric Fractals」の両ソフトウェアを販売開始した。主にオムニチャネル(複数の販売チャネルの統合)を展開する企業に向けて、不正送金防止など決済時のセキュリティ対策ソリューションとして提供される。

 ATMやレジスターなど金融業、流通業の消費者取引システムで知られる日本NCRは、新製品投入の背景を次のように説明する。「金融機関や流通業者から、インターネットバンキングやモバイル決済を提供する事業者まで、多くの事業者が決済サービスを提供し、支払決済方法が多様化が進んでいる。そうした中で不正送金被害が増加を続けており、多様な支払決済に対応するセキュリティ対策が急務の課題となっている」

 Alaricソフトウェアは、クレジットカードやインターネットなど複数のチャネルで発生する決済業務をリアルタイムに監視し、不正を未然に防ぐための製品である。NCRが2013年12月に不正検知ソフトウェアベンダーの英アラリック・システムズを買収して得た技術・製品が基になっており、すでに欧米の銀行やカード会社での豊富な導入実績を持つ。

 日本NCRは、オムニチャネル(実店舗、オンラインストアなどの複数の販売・流通チャネルの統合)の機運の高まりも挙げ、グローバルの金融・流通業での実績を生かして、オムニチャネル時代に適したソリューションを提供していくとしている。同社が挙げるAlaric Authentic/Alaric Fractals特徴は次のとおりとなっている。

Alaric Authenticの特徴
・マルチ通貨、マルチ言語、マルチチャネルをサポート
・ATM、POS、主要な決済デバイス、カードスキームをサポート
・PCI PA DSSに準拠
・リアルタイム対応のリスクマネジメントルール
・新規のネットワークおよびホストインタフェースに対応する簡単なコンフィグレーション
・24時間・7日間稼働で99.999%の信頼性
・毎秒1万トランザクション処理以上の拡張性

Alaric Fractalsの特徴
・リアルタイムトランザクションモニタリングによる高い不正検知率
・不正パターンの変化に応じて継続的に対応するセルフラーニングモデル
・トランザクションレベルのモニタリングと複合的行動分析
・リクスマネジメント戦略の柔軟に対応する簡単なコンフィグレーションルール
・マルチチャネル、マルチ通貨、マルチヒエラルキーに対応

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