首都圏で飲食店を展開するユナイテッド&コレクティブは、顧客がスマートフォンで注文・決済を完結できるシステムを構築した。2014年6月26日、同社が運営するハンバーガー店「the 3rd Burgerアークヒルズサウスタワー店」への導入を開始した。
新システムは、顧客がスマートフォンにアプリをダウンロードし、クレジットカード情報を登録。アプリ上で事前に注文すると、自動でクレジット決済を実行する仕組みだ。顧客は注文後、店に行って商品を受け取るだけ。混雑時にもレジ前の行列に並ぶ必要がなくなるほか、財布も必要ない。これにより、同社は顧客満足度を大きく向上できるとみている。
店舗にとってのメリットも大きい。メニュー提示から注文受付、キッチンへの指示、レジ会計までの業務プロセスを短縮できる。昼のピークタイムに試験運用したところ、1つの注文を従来の1/2の時間で処理できたという。
新システムは、O2O(Online to Offline)マーケティングやタッチ式認証といった機能も実装する。O2O機能は、無線モジュールがアプリを検知すると、店舗スタッフに来店を通知したり、そのスマートフォンに対して商品情報や特典情報などをプッシュ通知したりするもの。タッチ式認証は、顧客がレジ横の端末にかざしたスマートフォンに対して、来店スタンプやクーポンを付与する機能。
スマホアプリは、Showcase Gigのサービスを利用する。店舗に設置する無線モジュールはアプリックス製。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | ユナイテッド&コレクティブ |
業種 | 飲食チェーン展開 |
導入システム | スマートフォン向け注文およびマーケティングシステム |
導入目的 | 顧客満足度の向上、店舗業務の効率化 |
導入時期 | 2014年6月26日 |
主な利用製品 | 「O:der」(モバイルウォレットサービス、Showcase Gig製)、「MyBeacon Pro MB004」(来店検知用の無線モジュール、アプレックス製)、「MyBeacon touch」(タッチ認証用の無線モジュール、アプレックス製) |