DCMホールディングスは、グループ3社のシステム基盤をクラウド上で統合する。実需に応じた商品供給体制を強化するとともに、グループ内の業務プロセスを標準化することが狙い。製品を導入する日本オラクルが、2014年7月1日に発表した。
カーマ、ダイキ、ホーマックを傘下に持つ同社は、顧客視点からの流通改革を急いでいる。店舗ごとに異なる地域・季節特性に合わせた商品を、必要なときに必要な数だけ提供するジャスト・イン・タイム体制を整備する取り組みだ。その一方で、事業会社を超えて基幹業務プロセスを標準化・効率化することも急務となっている。
同社はこれらの課題をクリアするため、プライベートクラウド上に統合システム基盤を構築。リアルタイム処理の高度化と、業務プロセスを一元化を図ることを決めた。
新基盤に採用したのは、「Oracle Exadata Database Machine X4」だ。データベースは「Oracle Database 12c」を搭載する。今後、マスターデータ統合に着手し、分析基盤や販売管理データの統合を順次進めていく。
新基盤においては、データベース層でマルチテナント化を図るオプション機能を導入する。これにより、各事業会社が運用してきた複数のデータベースを、1つのデータベースとして管理できるようになる。アプリケーションを変更する必要がないため、統合作業を大幅に簡素化できるという。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | DCMホールディングス |
業種 | ホームセンター |
導入システム | プライベート・データベース・クラウド |
導入目的 | リアルタイム処理の高度化、業務プロセスの一元化 |
導入時期 | ─ |
主な利用製品 | 「Oracle Exadata Database Machine X4」(高速データベース・マシン)、「Oracle Database 12c」(データベース)、「Oracle Data Integrator」(データ統合)、「Oracle GoldenGate」(システム間連携)、「Oracle SOA Suite」(システム連携基盤)、「Oracle Business Process Management Suite」(ビジネス・プロセス・マネジメント) |