保険や引越し、車買取などの商品/サービス比較サイトを運営するウェブクルーは、BIシステムを刷新した。導入を担当したアシストと、製品開発元であるクリックテック・ジャパンが、2014年7月17日に発表した。
同社はこれまでも、BIツールを用いた売上予測やシミュレーションを実施していた。しかし、扱うデータが急増するなか、従来のシステムは限界を迎えていた。例えば、ユーザー属性やサービス利用状況などの膨大なデータを処理し、プロモーションのROIを正確に測定するといったことが後手に回りがちだった。
旧システムには、システム担当者が分析用の中間データ(サマリーデータ)を作成するために1週間程度のリードタイムが必要であるという問題もあった。結果として、分析結果を経営判断に生かすまでにタイムラグが生じていた。
そこで、より高速な処理を期待できるインメモリー型のBIツールの導入に踏み切った。
新システムにより、プロモーション前後における利用状況と成約の相関を導き出し、ROIを測定することが可能になった。加えて、売上予測にかかる時間を半日から1~2時間に、レポート作成時間を従来の5分の1に短縮できた。
画面上で自由に分析軸を決めてデータを抽出できることも、新システムの利点だ。現場の分析担当者はシステム担当者の手を借りることなく、いつでも最新のデータを対象に分析を開始できる。
現在、引越しや自動車保険、車買取の分野で新システムを活用中。今後は、結婚サービス事業にも展開していく。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | ウェブクルー |
業種 | 商品/サービスの比較サイト運営 |
導入システムインメモリーBI | |
導入目的 | 各種KPIの迅速な把握 |
導入時期 | ─ |
主な利用製品 | 「QlikView」 |