[市場動向]

「ネットワン版VMware EVO:RAIL」の強みと、目指すNIerの次の姿

2014年9月26日(金)河原 潤(IT Leaders編集部)

ネットワンシステムズは2014年9月26日、米ヴイエムウェアとのOEM契約に基づき、仮想化基盤構築のためのアプライアンス製品「NetOne Integrated System Appliance for VMware EVO:RAIL」(以下、NetOne EVO:RAIL)の販売を同年10月1日より開始すると発表した。同社オフィスで行われた記者説明会では、NetOne EVO:RAILの特徴、優位性や同社の事業戦略などが語られた。

ハイブリッドクラウド導入を促進する仮想基盤アプライアンス

 例年以上にさまざまな技術・製品の発表がなされて話題を呼んだ今年のVMworld(2014年8月開催)。その中でも多くの注目を集めたのが、ヴイエムウェアが“ハイパーコンバージド(高度に統合された)インフラストラクチャアプライアンス”と呼ぶ「VMware EVO:RAIL」だ。同製品は、ヴイエムウェアのパートナーベンダーが、各種のVMwareプラットフォーム製品が導入・設定済みのサーバーをアプライアンス製品として販売するという、ユニークな提供形態がとられる。

 この形態をヴイエムウェアはVMware EVOファミリーと位置づけており、EVO:RAILがその最初の製品となる。発表時に名前が挙がったパートナーは、EMC、デル、スーパーマイクロといった米国ベンダーと、日本の富士通とネットワンシステムズ、中国のインスパー(Inspur:浪潮)の6社。今回、ネットワンシステムズは、他のハードウェアベンダーに先駆けて、国内で最初にEVO:RAILのOEM製品を市場投入したかたちだ。

 ヴイエムウェアが定めたEVO:RAILの共通仕様は次のとおりである。システム構成は、最大4台のサーバーマシン(ホスト環境)が共用の仮想SAN(「VMware Virtual SAN」による分散型データストア)に接続する形態をとる。サーバーマシンには同社の「Software-Defined DataCenter(SDDC)」製品群が導入・設定され、オンプレミスおよびクラウドでのITインフラを稼働し、前述のインフラストラクチャアプライアンスとなる。最大の売りは運用管理作業の大幅な効率化で、電源投入から約15分で仮想マシン(VM)を作成し、VMのプロビジョニングからパッチ適用、アップグレードなどの諸作業の大半を自動実行できるという。

NetOne EVO:RAILの筐体写真
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