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VMwareのストレージを高速化、ネットワールドが米PernixData製品を発売

2014年10月10日(金)IT Leaders編集部

主流のITインフラの1つであるVMwareで、ボトルネックになり得るのがストレージである。1台のサーバー上で多数の仮想マシンを稼働させると入出力処理が追いつかず、仮想マシンの性能が低下してしまうのだ。この問題を解消するソフトウェア「PernixData FVP2.0」を、ネットワールドが発売したと発表した。

 「PernixData FVP2.0」は物理サーバーのSSDを外部ストレージのキャッシュとして使えるようにするソフトウェア。米PernixDataが開発する。VMware vSphereのカーネルにインストールすることで、仮想マシンとSANやNASの間で入出力処理の高速化を図る。

 vSphereにインストールするため、仮想マシンやSANには何ら手を加える必要がない。短期間でインストールできるのが利点だ。複数のSSDがあればキャッシュのクラスタ構成も採れる。それにより、ある物理サーバーの仮想マシンを別の物理サーバーで稼働させるvMotionや、複数の物理サーバーの負荷を平準化するDRS(分散資源スケジューラ)、あるいはHA構成(高可用性)にも対応する。

 製品名から明らかなようにPernixData FVPには1.0がある。最新の2.0での強化点は3点。FVP1.0ではキャッシュに使えるのはSSDだけだったが、2.0からは主メモリーを利用可能にした。対応する外部ストレージも増やした。1.0がSANだけに対し、2.0ではNASやローカルストレージもサポートする。もう一つはデータ保護機能の強化だ。

 米PernixDataは、2012年に創業したベンチャー企業(関連記事)。Oracle Exadataの開発を率いたPoojan Kumar氏と、VMwareでストレージ関連のアーキテクトを努めたSatyam Vaghani氏が興した。まだ若い企業だが、VMwareを導入している企業ならチェックするべき製品と言えるだろう。

 価格体系は5つあり、やや複雑だ。 すべての機能を備えたEnterprise版が90万円/ノード(税別、以下同)、SSDか主メモリーかのどちらかを使えるStandard版が60万円/ノード、月額課金のSubscription版が月額4万8000円/ホスト(サポート含む)などである。

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