[調査・レポート]

モバイルデバイスの国内出荷台数は2014年と2015年は減少へ─IDC予測

2015年1月28日(水)魯 玉芳(IT Leaders編集部)

IT市場調査会社のIDC Japanは、国内モバイルデバイスの2014年~2018年の市場予測を2015年1月13日に発表した。2014年第3四半期にモバイルデバイスの出荷台数は前年同期比19.9%減の1039万台。2014年通年では前年比8.6%減の5142万台だった。2015年も前年比2.3%減の5026万台になると予測している。

 対象としたモバイルデバイスは、スマートフォンとタブレット(電子書籍リーダーを含む)、PC、その他通信データカードである。

 2014年第3四半期にモバイルデバイスの国内出荷台数が減少したのは、iPhone 6/6 plusの市場投入を前にした端末買い控えや、Andoriod搭載スマートフォンの販売不振などが主要因だと見ている。

 iPhone 6/6 plusが2014年9月19日から販売されてからは、スマートフォンの出荷台数が好転する兆しがあるものの、年間ベースではマイナス成長の2569万台になると予測した。

 PC市場では、Windows XPのサポート終了が原因で2014年第3四半期に出荷台数が大幅に減少。第4四半期も縮小傾向が続き、スマートフォン同様に年間ベースではマイナス成長に陥る可能性が高く、1541万台に留まるとする。

 2014年のタブレットの出荷台数は818万台、その他通信データカードなどは214万台になると見込んでいる。

図:2013年~2018年国内モバイルデバイス出荷台数予測。2013年は実績値、2014年以降は予測値、(出典: IDC Japan, 1/2015)図:2013年~2018年国内モバイルデバイス出荷台数予測。2013年は実績値、2014年以降は予測値、(出典: IDC Japan, 1/2015)
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 IDC JapanのPC、携帯端末&クライアンスソリューション シニアマーケットアナリストである木村融人氏は、2015年の出荷台数についても、「スマートフォン市場がプラス成長に転ずる可能性がある。だが、タブレット市場の成長が大きく鈍化すること、PC市場も2桁のマイナス成長を見込んでいるため、前年比2.3%減の5026万台(スマートフォン 2700万台、タブレット 827万台、PC 1296万台、その他 202万台)になる」と分析する。

 今回の発表内容はIDCが発行した「国内モバイルデバイス市場2014年第3四半期の分析と2014年~2018年の予測」(J14191304)にその詳細が報告されている。

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