米ネットアップの日本法人は2015年1月26日、社内のITインフラを「Microsoft Azure」と連携したハイブリッドクラウド環境として利用するための仕組みとして「NetApp Private Storage(NPS)for Microsoft Azure」の提供を始めると発表した。
「NetApp Private Storage(NPS) for Microsoft Azure」は、ユーザーが所有するNetApp製ストレージをMicrosoft Azureに専用回線で接続するための仕組みとサービス。ピーク時や時節的などのワークロードが増加した際には、Azureの環境を利用することで、多大な設備投資を不要にする。利用者はNetAppストレージを介して全データをコントロールできる。
ただし、所有するすトレーは、Azureと高速かつセキュアなプライベート接続を可能にする「Microsoft Azure ExpressRoute」に対応したコロケーション施設に配置する必要がある。そのため、NPS for Microsoft Azureは、ネットアップのパートナー企業や、 ExpressRoute対応のコロケーションサービス事業者からそれぞれの製品/サービスとして提供される。
NPS for Microsoft Azureの利用場面としては、ピーク時対応のほか、ディザスタリカバリーの検証やフェイルオーバーなどを想定する。Azureの単一または複数のリージョンを利用することで、コスト効率が高いディザスタリカバリーを実現できるという。
Azure上のデータに対しても、NetApp製品が持つ、データの永続性を担保する「SnapLock」や暗号化機能などを適用することで、ユーザーごとのデータ管理要件の設定など、コンプライアンスにも対応。「Microsoft System Center」と「NetApp PowerShellツールキット」を使えば、ハイブリッドクラウド環境でのデータの管理/移動が可能になる。
製品/サービスの開始時期および価格は、パートナー企業やコロケーションサービス事業者が個別に設定する。