土木・建築工事会社のピーエス三菱(本社:東京都港区)は、業務のモバイル化に伴うデータ量増大に対応するため、データベース基盤を強化する。開発・運用の効率化にも新基盤を役立てていく。製品開発元である日本オラクルが、2015年1月27日に発表した。
土木・建築工事会社の同社は、2000台以上のスマートフォンやタブレット端末を社員に支給し、工事現場での記録や建造物のメンテナンス、橋梁の安全検査業務に活用している。こうした業務のモバイル化に伴い、収集・蓄積するデータ量が急増。既存システムの性能に限界が見え始めていた。
一方、システム内製を基本方針とする同社にとって、新規開発時のSQLチューニング作業は大きな負担だった。個別開発によるシステムのサイロ化も問題となっていた。
そこで、オラクル製のデータベースアプライアンスを導入。性能強化と業務システムの統合を図ることを決めた。
同社の試算によると、新基盤においては新規開発時のSQLチューニングにかかる工数を平均30%削減できるという。さらに、従来は個別で運用されていた100種類以上のシステムをこの基盤上で連携させることにより、運用管理業務の効率化を実現できる見込みだ。将来は、写真や画像、図面といった非構造化データを含むビッグデータ分析にも取り組んでいく。
インテックが構築を担当する。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | ピーエス三菱 |
事業内容 | 建設 |
導入システム | データベース基盤 |
導入目的 | 性能向上、開発・運用業務の効率化 |
主な利用製品 | 「Oracle Exadata Database Machine」 |