米クアンタムの日本法人は2015年4月14日、非構造化データなどに対応したアーカイブ用のアプライアンスなどを発表した。テープやオブジェクトストレージ、クラウドストレージなどを組み合わせた階層型での利用を可能にし、ストレージ環境のコスト効率を高める。
発表したのは、NASアプライアンス「Artico」と、重複排除アプライアンス「DXi」に米Rocket Software製の非構造データ管理ツールを「Arkivio Autostor」を統合した製品、およびオブジェクトストレージ技術を採用する「Lattus」の3つ。オンプレミスにクラウドを加えてハイブリッド環境において、データを保存/移動できるようにする。
Articoは、ペタバイト規模にまで容量を拡張できるNASアプライアンス。LTO(Linear Tape-Open)テープやLTFS(Linear Tape File System)、オブジェクトストレージ、クラウドストレージへのデータ移動機能を持つ。「StorNext 5データ管理ポリシー」により、階層型のストレージ環境を構築し、利用頻度に応じて最適な環境にデータを配置できる。
DXiアプライアンスとArkivio Autostorの組み合わせでは、プライマリストレージから廉価なストレージへファイルをシームレスに移動させながらも、すべてのファイルへのアクセスを維持できる。データの属性に基づくポリシーを設定することで、非構造化データの移動にも対応する。「DXi4700/DXi6900」では、ネイティブフォーマットによるアーカイブを同時に実行できるようになった。
Lattusは、オブジェクトストレージ技術を使いオンラインストレージを拡張するための製品。6TBのドライブを用意する。データへのアクセス速度を維持しながら、拡張性や耐久性、コスト効率性を高める。