業務用クラウドサービス「Zoho(ゾーホー)」を展開するインドのゾーホーは2015年4月23日(米国時間)、経費管理、請求管理、タスク管理の3サービスにおいて米Appleが提供する腕時計型ウェアラブルデバイス「Apple Watch」に対応したと発表した。Apple Watchで取得したデータをクラウドサービスに自動的に投入したりできる。
Apple Watchに対応したのは、経理管理の「Zoho Expense」、請求管理の「Zoho Books」、タスク管理の「Taskz」の3サービス。いずれも、リマインダーの確認や、活動時間や移動距離といったデータをクラウド側のサービスへの入力などを可能にする。
例えば、Zoho Expenseでは、移動距離を記録し、自動的に経費精算用のデータとして加算される。Apple Watchにタッチすることで簡単に開始/停止できる。 Zoho Booksでは、プロジェクトにおいて各課題に要した時間を記録。この記録を基にクラウド上のZoho Booksから請求書を送付できる。未払いの請求書や明細書を確認して、顧客に再送したりリマインダーをセットしたりも可能だ。
Taskzでは、Zohoメールで作成したタスクのリマインダーが通知される。通知を受けるとApple Watchが振動し、画面上にリマインダーを表示する。期日に従って未処理のタスクの一覧も作成する。
Apple Watch向けのアプリケーションの利用料金は、いずれも無料。Apple App Storeよりダウンロードして使用できる。
Zohoは、業務処理などをのためのクラウドサービス群である。顧客管理の「Zoho CRM」や、請求管理の「Zoho インボイス」、プロジェクト管理の「Zoho プロジェクト」のほか、文書作成の「Zoho ライター」や表計算シートの「Zoho シート」、プレゼンテーション作成の「Zoho ショー」といった個人用ツールなどを含め30種類以上のサービスを用意している。
Zohoでは今後も、これらビジネスアプリケーションを順次、Apple Watch対応にしていく予定である。