IT関連サービス事業者のSCSKは2015年6月15日、独SAPのインメモリーデータベース「SAP HANA」や、ERPソフトウェア「S/4HANA」への移行を支援するクラウドサービスを2015年7月から始めると発表した。検証から開発、本番までの動作環境を提供する。
7月に開始するのは、独SAPのHANA環境を対象にしたクラウドサービス。自社のクラウドサービス「USiZE」上で提供する。PoC(Proof of Concept:実地検証)から開発、本番までの各環境を用意する。
コピー環境生成ツールを活用し、マイグレーションに伴うダウンタイムの最小化を図る。クラウド環境でPOC/マイグレーションサービスを提供することで、確実な計画の策定とコストやプロジェクト期間を最適化できるという。ユーザーの実環境に合わせて対応するとともに、先行事例を踏まえた方法論によってリスクとコストの低減を図る。
ERPソフトウェアの「SAP Business Suite 4 SAP HANA(S/4HANA)」に対しては、クラウド上にショールームを開設。会計ソフトウェアの「Simple Finance」や、ビジネスアプリケーションの開発・実行環境の「Fiori」などを含むデモンストレーションやサンドボックス環境を提供する。
SCSKは2016年3月末までに10社へのサービス提供を目標にする。