米オラクルは2015年7月31日、同社のUNIX OS「Oracle Solaris」に、コンテナ技術の「Docker」を統合する計画を発表した。ハイブリッドクラウド環境にSolarisが持つセキュリティやリソース隔離/分析といった機能を安全かつ簡潔に移行できるようにする。
SolarisによるDocker対応は、Solarisの組み込み仮想化技術である「Oracle Solaris Zone」で構築/展開したアプリケーションを、Dockerを用いて容易に配布できるようにするもの。Solaris Zoneによるアプリケーションの開発・テスト、本番展開、およびクラウド環境でのコンテナ作成を容易にする。
クラウド開発者は、SolarisのOpenStackディストリビューションと組み込みのセキュリティ機能を活用しつつ、ワークロードを様々なプラットフォームへ移行できるようになる。
同社のアプリケーションサーバー「Oracle WebLogic Server」などのソフトウェアも、Dockerイメージとして開発/テストに利用できるようにする予定である。
なお、今回の発表に先立ち同社は、Solaris最新版のベータ版である「11.3 Beta」を公開した。同ベータ版には、Solaris Zoneの新機能として、安全なライブマイグレーションや、ライブでの再構成、Oracle Solarisカーネルゾーンのベリファイドブートなどが含まれている。