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NTTソフト、システムの誤操作防ぐ注意喚起用ソフトウェアを発売

2015年10月21日(水)IT Leaders編集部

NTTソフトウェア(現NTTテクノクロス)は2015年10月20日、業務システムにおける誤操作などを防止するために、PCの画面上に「アノテーション」と呼ばれる、ふせん状の注釈を表示するソフトウェア「BizFront/アノテーション」を発表した。NTTが開発したアノテーション表示技術を基に開発した。同年11月2日から販売する。

 「アノテーション」とは、データに対して関連情報(メタデータ)を注釈として付与すること。プログラム中のコメントがプログラマーのための関連情報であるのに対し、アノテーションは実行時に参照できるため、利用者にも関連情報を提示できる。

 NTTソフトウェアが発売する「BizFront/アノテーション」は、PCの画面上にふせんを貼りつける感覚で要件を知らせるためのソフトウェア。NTTアクセスサービス研究所が開発した技術により、PCにインストールすれば、任意のアプリケーションに対しプログラムを改修することなくアノテーション情報を表示できるのが特徴だ。

 登録手順が複雑なシステムに適用し、操作マニュアルとして利用すれば、誤登録などを防げる。例えば、金融/保険業での契約情報の登録や官公庁での個人情報の登録業務などだ。誤入力を防ぐために、膨大なマニュアルを用意したり、口頭で注意しなくて良い。システム登録のための注意喚起や、外国語への対応、よくある質問を踏まえた表記などを画面上に表示できる。

 BizFront/アノテーションは、管理者用の編集ツールと利用者用の表示ツールからなっている。管理者は編集ツールを使ってアノテーションを作成する。アノテーションを表示したい画面のキャプチャーを取得し、同画面上で表示したい位置を選択し、補足や注意事項を入力すればよい。画面上で表示したままにしたり、利用者が選択した場合のみ表示したりといった設定ができる。

 作成した表示情報は、利用者ごとにフォルダを指定することで、ルールとして利用者と共有できる。利用者は、インストールした表示ツールを起動しておけば、対象のシステム画面が表示された際にアノテーションが自動的に表示される。クリック操作で非表示にもできる。

 BizFront/アノテーションの価格は、保守サポートを含むサブスクリプションの場合、管理者用の編集ツールが1端末当たり年間3万4500円(3ライセンスから)。利用者用の表示ツールは1端末当たり年間500円(10ライセンスから)。一時払いで継続利用ができるパッケージライセンス(価格は要問い合わせ)も用意する。

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