筆者らは「Machine Intelligence LandScape」というAI分野の俯瞰図にある235社の企業について、設立年や技術、製品/サービスの要約などを調査した。本稿では、その中でも活発なスタートアップ企業を5回にわたって紹介する。前回は、AI(Artificial Intelligence)市場の全体像を俯瞰した。今回は、特に注目すべき6社を取り上げ、その実力をチェックしてみる。
AI(Artificial Intelligence)に関する分野で、特にどの企業が、投資家から注目を集めているのか−−。その指針の1つになるのが投資の調達額である。俯瞰図「Machine Intelligence LandScape」のコア技術の部分に記載されている54社の中から、融資総額や有名VC(Venture Capital:ベンチャーキャピタル)による融資の観点で、第1回で紹介したコア技術分野の別に注目企業を選んでみた。上場企業や他社に既に買収されている企業は除いてある。
選んだのは、DataRPM、Vicarious、Luminoso Technologies、MindMeld(旧Expect Labs)、Clarifai、Pop Up Archiveの6社である(表1)。
表1:コア技術分野の別に選んだ注目企業拡大画像表示
各社の取り組み内容を順に見てみよう。
Machine LearningのDataRPM
DataRPMは、自然言語での質問応答も可能にする、機械学習によるビッグデータ分析を提供する。ビッグデータを扱うに当たり、分散処理のフレームワーク「Hadoop」でも動作し、処理の高速化を実現している(図2)。
会員登録(無料)が必要です
- 1
- 2
- 3
- 次へ >
- 人を補完する「いかにもAI」と、周辺を支援する「そこにもAI」(2016/01/01)
- 業種特化で既存事業を破壊するAIベンチャー、産業構造に大きな変革をもたらす(2015/12/31)
- 業務特化のAIベンチャーが台頭、様々な自動化・効率化を促す(2015/12/30)
- 広がりが著しいAIのコア技術、テキストから音声、映像までの理解が可能に(2015/12/28)
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-





