筆者らは「Machine Intelligence LandScape」というAI分野の俯瞰図にある235社の企業について、設立年や技術、製品/サービスの要約などを調査した。本稿では、その中でも活発なスタートアップ企業を5回にわたって紹介する。前回は、AI(Artificial Intelligence)市場の全体像を俯瞰した。今回は、特に注目すべき6社を取り上げ、その実力をチェックしてみる。
AI(Artificial Intelligence)に関する分野で、特にどの企業が、投資家から注目を集めているのか−−。その指針の1つになるのが投資の調達額である。俯瞰図「Machine Intelligence LandScape」のコア技術の部分に記載されている54社の中から、融資総額や有名VC(Venture Capital:ベンチャーキャピタル)による融資の観点で、第1回で紹介したコア技術分野の別に注目企業を選んでみた。上場企業や他社に既に買収されている企業は除いてある。
選んだのは、DataRPM、Vicarious、Luminoso Technologies、MindMeld(旧Expect Labs)、Clarifai、Pop Up Archiveの6社である(表1)。
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各社の取り組み内容を順に見てみよう。
Machine LearningのDataRPM
DataRPMは、自然言語での質問応答も可能にする、機械学習によるビッグデータ分析を提供する。ビッグデータを扱うに当たり、分散処理のフレームワーク「Hadoop」でも動作し、処理の高速化を実現している(図2)。
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