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関電の顧客管理ノウハウを新規参入の電力小売り事業者向け製品に―TIS

2016年1月19日(火)IT Leaders編集部

TISと関電システムソリューションズ(KS-SOL、現 関電システムズ)は2016年1月18日、KS-SOLの電力小売事業者向け顧客情報管理システム(CIS)「NISHIKI」を、TISのエネルギー業界向け製品「エネLink」の新メニューとして提供開始すると発表した。

 「NISHIKI」は、KS-SOLが関西電力の1300万件の顧客を管理するシステムを開発、運用してきたノウハウや知見を集約してパッケージ化した電力小売事業者向けの顧客情報管理システム(CIS)。主要機能として、顧客管理、料金計算、収入管理、ポータルを備え、各サブシステムを選択できる構成になっている。

 「エネLink」は、TISが電力・ガスなどのエネルギー業界を対象にしたシステム構築技術やノウハウを基に、電力業務で求められる様々なシステムを迅速に提供する包括的な製品。料金計算、顧客管理業務のシステム構築を支援する「エネLink CIS+」、需給管理、同時同量管理業務のシステム構築を支援する「エネLink Balance+」、小売顧客向けおよび販売パートナー向けの高機能なポータルサイト構築を支援する「エネLink Portal+」などのメニューで構成されている。

 今回、エネLink CIS+のメニューにNISHIKIを追加したことで、ユーザーの規模、用途に応じたより多様なメニューを提供できるようになった。まずは、機能単位で導入できるNISHIKIの特長を活かして、「既存の顧客管理システムを流用し、電力事業に足りない機能を補って事業参入したい」というニーズが高い通信、生協、農協などの特定業界・業種に対し、両社で営業展開を進める。また、クラウドサービスの提供、小規模から電力小売事業を立ち上げる企業への販売なども推進していく予定だとしている。

 今後TISとKS-SOLは、全国レベルでの共同マーケティングを実施し、中期的には両社で10億円程度の売上を目標にする。

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