世界40カ国以上で展開している意識調査機関、Great Place to Workが、日本における「働きがいのある会社」(2016年版)のランキングを発表した。上位にはIT企業の顔ぶれが並んでいる。
日本において「働きがいのある会社」はどこか。Great Place To Work Institute Japanが発表した2016年版のランキングをチェックすると企業規模を問わず、上位にIT企業がランクされている(下表)。従業員1000人以上の企業では、トップが日本マイクロソフト、3位にワークスアプリケーションズ。同じく100人~999人ではサイボウズやfreee、25人~99人ではアクロクエストテクノロジー 、ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ といった企業が名を連ねているのだ。
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もっともこの調査、当然ながらすべての企業を調べたわけではない。参加企業は321社でしかなく、従業員に意識調査した結果を元にランキングしている点も割り引いて見る必要がある。それでもhttps://hatarakigai.info/ranking/index.htmlの結果を概観し、上位にランクされている企業を見ると参考になる点は少なくない。
3K(きつい、給料が安い、帰れない)や7K(3Kに加えて結婚できない、化粧のノリが悪い、など)を解消したかどうかはともかくとして、社会貢献や変革に繋がるビジョンや経営理念がある点、あるいはこれまでにないサービスや技術を提供している点が、上位企業に共通していると思えるからだ。優れた人材を集めることが競争力の重要な要素である以上、自らのビジョンや理念を見直すきっかけに使うといいかも知れない。