ITホールディングスグループのTISは2016年2月19日、「Pepperパートナープログラム」でロボアプリパートナーに認定、「IBM Watsonエコシステムプログラム」でテクノロジーパートナーに選定されたと発表した。PepperやWatsonの活用提案などでAI(Artificial Intelligence:人工知能)関連ビジネスの拡大を図る。
TISは、金融業や製造業などを対象に、ソフトバンクロボティクスが提供する人型ロボット「Pepper」向けアプリケーションの提供と、米IBMのコグニティブ(認知)システム「IBM Watson」のビジネス活用の提案を行う。AI関連技術と、ビッグデータやIoT(Internet of Things:モノのインターネット)領域のサービスを組み合わせ提供していく。
同社は、AI活用のインターフェースとなるロボティクスの分野ではPepper向けのカード入会案内アプリケーションを構築するなどしてきた。これらの実績や技術力が評価され、ソフトバンクロボティクスがPepperのロボアプリケーションの開発者などを総合的に支援する「Pepperパートナープログラム」で、「ロボアプリパートナー」として認定されたという。
また、コールセンターや顧客向け質問応答システムの分野などで活用が可能なWatsonに関しては、ソフトバンクと日本IBMが共同で展開している「IBM Watsonエコシステムプログラム」で、「テクノロジーパートナー」に選定されたとしている。
TISは、AI関連ビジネス推進のために機械学習や自然言語処理といったAI技術の検証、開発や関連技術を用いた製品の開発と、PoC(Proof of Concept:概念実証)を進めている。大学とのAI技術に関する共同研究の実施など産学連携での活動も実施しているという。
今後は、新規ビジネス立上げの迅速化を図る「インキュベーションセンター」でも、AI分野での社内ビジネス立上げ支援やAI関連子会社の創設、関連ベンチャー企業への投資などを推進し、AI関連ビジネスの拡大を図る。