EMCは2016年3月1日、クラウドを手軽に構築できるパッケージ製品である「ECS(Elastic Cloud Storage)Appliance(ECSアプライアンス)」の最新版「同2.2」の提供を開始した。
「ECSアプライアンス」は、スケールアウト型クラウドストレージ要件に対して設計されたSoftware-Definedオブジェクトストレージだ。TCO(総所有コスト)を低減できるほか、シングルグローバルネームスペースによってストレージを容易に管理することができ、オーバーヘッドを抑えて地域間分散するためマルチサイトによる効率化が可能になる
今回、オブジェクト、HDFSによるストレージアクセスに加え、ファイルアクセス用のNFS(Network File System)にも対応したことで、従来型のITインフラ環境への親和性が向上した。また、アプライアンス提供に加え、ソフトウェア版での提供も開始する。これにより、ユーザー自身が調達したサーバーとOS上でECSを構築できるようになる。
具体的には、NFSを使用し、グローバルファイルとしてファイルにアクセスできるようにしたほか、NFSでECSに書き込んだファイルをオブジェクトとして読み込むことやその逆も可能になった。セキュリティ面では、SEC 17-A4に準拠し、FIPS-140-2 Level 1のサーバーサイドでの暗号化(暗号化してのデータ保存)に準拠した。また、CAS(Content-Addressed Storage)との互換性を向上させて、アーカイブストレージ製品「EMC Centera」との共存にも対応した。
各種コンテンツのグローバル共有ストレージ、ビッグデータ、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)などの大量な解析データ用のストレージ、モバイルアプリケーション用ストレージ、アーカイブ、長期保管データ用ストレージの構築に活用できる。「EMC CloudArray」や「同CloudBoost」、サードパーティーのクラウドゲートウェイ製品と組み合わせることも可能だ。
ECSアプライアンス 2.2の価格は、個別見積になる。
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